ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫<br> オッペンハイマー〈下〉贖罪

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オッペンハイマー〈下〉贖罪

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150506070
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0198

出版社内容情報

クリストファー・ノーラン監督最新作『Oppenheimer』原作
「オッペンハイマーという誰よりもドラマティックな人生を歩んだ男の脳内に入り、彼の物語を描くことによって、観客のみなさんに彼の人生を追体験してもらいたかった」――クリストファー・ノーラン
2006年ピュリッツァー賞受賞作

「原爆の父」と呼ばれた一人の天才物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描くことで、人類にとって国家とは、科学とは、平和とは何かを問う。全米で絶賛された傑作評伝、待望の文庫化。

詩や哲学にも造詣が

内容説明

「私の手は血で汚れている」―戦後、オッペンハイマーはタイム誌の表紙を飾るなど時代の寵児となるも、水爆開発や核拡散に反対。核の国際管理を訴えるが、かつての研究仲間や政府と対立し孤立を深めていく。そして冷戦下、ソ連のスパイ容疑をかけられた彼は公職追放され、その生活をFBIの監視下に置かれた―。人類に原子力という新しい火をもたらした科学者の全てを圧倒的筆力で描き切った名著、終幕。

目次

第4部(承前)(なぜ自分がそれをやったか、理解できなかった;彼女がものを投げつけたのは、そのためだ;彼は決して自分の意見を口にしなかった;オッピーの暗い噂;ジャングルの野獣)
第5部 (これはかなり難物ですよね;残念ながらこのこと全部が、愚かな芝居だったと思います;ヒステリーの徴候;わが国旗についた汚点;いまだに生温かい血が手についている感じ;そこはまさに、ネバー・ネバー・ランドでした;それはトリニティの翌日にやるべきことだった)
エピローグ ロバートは一人だけ

著者等紹介

バード,カイ[バード,カイ] [Bird,Kai]
1951年生まれ。歴史家・ジャーナリスト。ニューヨーク市立大学大学院レオン・レヴィ伝記センター事務局長。アメリカ歴史家協会会員

シャーウィン,マーティン・J.[シャーウィン,マーティンJ.] [Sherwin,Martin J.]
1937年生まれ。タフツ大学(マサチューセッツ州)歴史学教授など歴任。広島・長崎への原爆投下に至る米国核政策をテーマにした『破滅への道程』で米歴史本賞受賞。2021年没

河邉俊彦[カワナベトシヒコ]
1933年静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒。日本アイ・ビー・エム株式会社、三菱自動車工業株式会社勤務の後、“日経サイエンス”の記事をはじめ、経済・法律・文化など多方面の翻訳を手がける

山崎詩郎[ヤマザキシロウ]
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。東京工業大学理学院物理学系助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

101
下巻はオッペンハイマーを失脚させるための聴聞会が主軸。戦後、水爆開発に反対した彼に冷戦ヒステリーが襲いかかる。ソ連の水爆独占という不安にかられた陣営が、彼の影響力を消すために徹底的に個の尊厳を破壊。その背景には両側の相性の悪さもあったが、悪意ある策略に閉口した。結果として彼は政治力を手放すが主義分断の象徴となる。本作は膨大な資料を元に緊迫した歴史の転換点の細部を描き出し、舞台に立った一人の学者の内面にある人間性の実像に深く切り込んでいた。それは善悪の区分ではなく、人間自身の姿を改めて見つめるためと思えた。2024/04/21

こなな

61
浩瀚な伝記だった。オッペンハイマーは会う人を誰でも魅了してしまうが大統領だけは別だった。ストローズは権力があり神経過敏で傷つきやすく復讐心に駆られる男。ストローズはアクセルを踏み続けた。オッペンハイマーは監視、盗聴され、いくつかの容疑、疑惑をかけられ少年時代キャンプで氷室に閉じ込められた時のような4週間の聴聞会、容赦ない尋問を受ける。しかしそれによって「原爆の父」より魅惑的な「ガリレオのように迫害された科学者」が加わる。ただ一つの治療薬は、「率直さ」であるというのが、オッペンハイマーの結論であった。 2024/06/27

harass

56
個人的な恨みも含んだストローズは、英雄のオッペンハイマー追い落としのために周到な計画を立てる。オッペンハイマーの国家保安情報のアクセス権を許可するかしないかの聴聞会は、不許可を通告。えげつない下準備ややりとりが詳しく描写されている。映画では出てなかったフォン・ノイマンもこの聴聞会に証人で参加していたようだ。結局は『魅惑的な「ガリレオのような迫害された科学者」のイメージ』を与えてしまった。読みながら考えたが、物語ではなく現実は曖昧で複雑極まりないと痛感。本も大部になるのは致し方ない。読書の醍醐味か。良書。2024/05/26

彼岸花

30
3部作の中では下巻が最も難読を極めた。オッペンハイマーは、『原爆の父』と呼ばれながら水爆に反対したばかりに、何と波乱な人生を送ったことか。これほど公私に渡り追い詰められるとは思わなかった。彼を貶めようとする者、支援する者と様々だ。最後まで主張を変えなかった精神力を評価したい。アメリカはソ連と対峙するが故に、世界一の強国でなければならなかった。ある意味、国家に使い捨てにされた悲運な科学者だ。今年、日本の被爆者団体にノーベル平和賞が授与された。海底で眠るオッペンハイマーは、どのように感じているのだろうか。2024/10/31

塩崎ツトム

28
日本語だとどちらも「力」と訳す単語にforceとpowerがあるが、オッペンハイマーが前者の神官とすれば、後者の神官はストローズだろう。powerに関する闘争はもっぱら身内・味方とされる集団の中で行われ、その当事者や攻撃者はしょっちゅう、自分の私怨を公憤と見誤り、局所的なムラの掟を国際的な取り決めどころか、まるで物理法則そのものとすら思いこむ。ストローズやマッカーシーのような人物の束の間の勝利や陶酔も、やがて外圧や自然の力の一撃であっさりと崩壊する。ストローズは江戸時代後期の幕府官僚の鳥居耀蔵と似てる。2024/04/12

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