出版社内容情報
クリストファー・ノーラン監督最新作『Oppenheimer』原作
「オッペンハイマーという誰よりもドラマティックな人生を歩んだ男の脳内に入り、彼の物語を描くことによって、観客のみなさんに彼の人生を追体験してもらいたかった」――クリストファー・ノーラン
2006年ピュリッツァー賞受賞作
「原爆の父」と呼ばれた一人の天才物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描くことで、人類にとって国家とは、科学とは、平和とは何かを問う。全米で絶賛された傑作評伝、待望の文庫化。
詩や哲学にも造詣が
内容説明
「私の手は血で汚れている」―戦後、オッペンハイマーはタイム誌の表紙を飾るなど時代の寵児となるも、水爆開発や核拡散に反対。核の国際管理を訴えるが、かつての研究仲間や政府と対立し孤立を深めていく。そして冷戦下、ソ連のスパイ容疑をかけられた彼は公職追放され、その生活をFBIの監視下に置かれた―。人類に原子力という新しい火をもたらした科学者の全てを圧倒的筆力で描き切った名著、終幕。
目次
第4部(承前)(なぜ自分がそれをやったか、理解できなかった;彼女がものを投げつけたのは、そのためだ;彼は決して自分の意見を口にしなかった;オッピーの暗い噂;ジャングルの野獣)
第5部 (これはかなり難物ですよね;残念ながらこのこと全部が、愚かな芝居だったと思います;ヒステリーの徴候;わが国旗についた汚点;いまだに生温かい血が手についている感じ;そこはまさに、ネバー・ネバー・ランドでした;それはトリニティの翌日にやるべきことだった)
エピローグ ロバートは一人だけ
著者等紹介
バード,カイ[バード,カイ] [Bird,Kai]
1951年生まれ。歴史家・ジャーナリスト。ニューヨーク市立大学大学院レオン・レヴィ伝記センター事務局長。アメリカ歴史家協会会員
シャーウィン,マーティン・J.[シャーウィン,マーティンJ.] [Sherwin,Martin J.]
1937年生まれ。タフツ大学(マサチューセッツ州)歴史学教授など歴任。広島・長崎への原爆投下に至る米国核政策をテーマにした『破滅への道程』で米歴史本賞受賞。2021年没
河邉俊彦[カワナベトシヒコ]
1933年静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒。日本アイ・ビー・エム株式会社、三菱自動車工業株式会社勤務の後、“日経サイエンス”の記事をはじめ、経済・法律・文化など多方面の翻訳を手がける
山崎詩郎[ヤマザキシロウ]
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。東京工業大学理学院物理学系助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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