出版社内容情報
水道なし、電気なし、医療未整備--アフリカの過酷な状況下の死闘を、米CDC特殊病原体部の伝説的リーダーとその妻が自ら綴る
内容説明
致死率が高く有効な治療法のない、最も危険な「レベル4ウイルス」が猛威をふるった感染症対策黎明期のアフリカ。電気や水道の未整備、感染者の排斥、呪術まがいの民間療法、政情不安…様々な障害に直面しながらもエボラ出血熱やラッサ熱の感染源とその経路を突き止め多くの命を救った30年間を、米CDC(疾病予防管理センター)特殊病原体部を率いた医師と妻が自ら綴る。コロナ禍に寄せた序文を収録。
目次
ザイール―一九八三年、一九六五年
疫学調査とポテトサラダ
こどもたちの苦難
ヤンブクから来た看護師の死
闘いの足がかり
エボラ追跡
見捨てられた病院
死体に囲まれて
ラッサ熱調査プロジェクト
命と遠心分離機
魔法の弾丸
カディアトゥ
ンザーラ再訪
スーの生い立ち
つかみにくい流行
ラ・シテから来た「自由な女」
HIVはどこからきたか
HIVは川に沿って
ラッサ熱、シカゴへ
まじない師
アジアの爆弾
感染した飼育係
クリミア・コンゴ出血熱
大聖堂
生還した二人の外科医
二つの世界のあいだで
著者等紹介
マコーミック,ジョーゼフ・B.[マコーミック,ジョーゼフB.] [McCormick,Joseph B.]
1944年アメリカ生まれ。医学博士。大学在学中に平和部隊に志願し理科教師としてザイール(現在のコンゴ民主共和国)へ赴任。その後、一念発起しデューク大学医学部へ進学。卒業後CDC(疾病予防管理センター)から派遣され、アフリカ各地のウイルス性感染症の対策にあたり、のちにCDC特殊病原体部部長として指揮をとる。エボラ出血熱、ラッサ熱研究の世界的な第一人者のひとり。アフリカ初のHIV調査をし、ルーツを探るために必要な基準株の分離に成功。現在、テキサス大学健康科学センター教授(公衆衛生学)
フィッシャー=ホウク,スーザン[フィッシャーホウク,スーザン] [Fisher‐Hoch,Susan]
1940年イギリス生まれ。医学博士。レジオネラ症、エボラ出血熱、ラッサ熱研究の専門家。出血熱の調査のため、CDCから世界各地へ派遣される。1992年マコーミックと結婚。夫とともにパキスタンの公衆衛生学の振興に貢献し、のちに同国アーガー・ハーン大学医学部教授。現在、夫とともにテキサス大学健康科学センター教授(公衆衛生学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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