ハヤカワ文庫NF<br> 愛と怒りの行動経済学―賢い人は感情で決める

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ハヤカワ文庫NF
愛と怒りの行動経済学―賢い人は感情で決める

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150505356
  • NDC分類 331
  • Cコード C0133

出版社内容情報

「感情は理性的な意思決定の邪魔をする」というこれまでの常識を覆し、感情のメリットや効率的側面を実例を示しながら解き明かす

エヤル・ヴィンター[ヴィンター エヤル]
著・文・その他

青木 創[アオキ ハジメ]
翻訳

内容説明

行動経済学ではこれまで、愛や怒り、ねたみという感情は予測可能だが不合理なものとされてきたが、この見方は悲観的に過ぎた。感情は実は合理的なものであり、さまざまな利益をもたらしてくれるのだ。ゲーム理論と進化論とに注目、「意外と賢い感情」の実例をさまざまな実験と自らのコミュニティーでの出来事に照らして、ビビッドに説き明かす。歴代ノーベル経済学賞受賞者が絶賛する行動経済学の新たな収穫。

目次

第1部 怒りとコミットメント(悩むことにはどんな意味があるのか―コミットメントを作り出すメカニズムとしての感情;なぜわれわれは、残酷な仕打ちをする相手に惹かれるのか―ストックホルム症候群とナチスの教師の話 ほか)
第2部 信頼と寛大(汚名と信頼のゲーム―なぜハチは自殺したのか;自己成就不信 ほか)
第3部 愛と性(愛を与えてくれるスプレー―信頼を生み、不信を消すホルモン;男と女と進化―神話を検証する ほか)
第4部 楽観主義、悲観主義、集団行動(なぜわれわれはこれほどネガティブなのか―感情の算数;傲慢と謙虚―ノルウェーの教授の症候群 ほか)
第5部 合理性、感情、遺伝子(不合理な感情;生まれか育ちか―合理的感情の源はどこにあるのか)

著者等紹介

ヴィンター,エヤル[ヴィンター,エヤル] [Winter,Eyal]
1959年生まれで、イスラエルとドイツの国籍をもつ。エルサレムのヘブライ大学で数学、統計学、経済学を学び、ゲーム理論に関する研究で博士号を取得。ヨーロッパ大学院、セントルイス・ワシントン大学、マンチェスター大学、レスター大学教授などを経て、現在はヘブライ大学合理性研究センター経済学教授、およびランカスター大学工業経済学教授。主たる研究分野はゲーム理論、行動経済学、実験経済学、契約理論

青木創[アオキハジメ]
1973年生、東京大学教養学部教養学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

007 kazu

33
ときに合理的な判断を妨げると思われる「感情」の果たす役割をゲーム理論と進化論の中で位置づける。難解ではないが、構成か訳文の問題かいまいち伝わり辛いところも。ここで挙げられている事例は経験的に理解しやすいのだが改めて言葉説明されても・・。進化論の中での解釈はなるほどと思わせられる。怒り・共感などの感情が否定的な効果しか生まないのなら進化の妨げとなり、人間は本書で例えられるミスタースポックだらけになっているはずだ。感情自体にある種の「合理性」が含まれているのだ。(続く) 2020/08/23

速読おやじ

15
行動経済学の本をよく読むが、感情は非合理な判断の元となるといった文脈で語られることが多い。しかし、この本の著者は感情を肯定的に捉えて、むしろ合理的なんだという風に議論を導いてゆく。文化によって、信頼や寛容のレベルが違うという実験とその結果が面白かった。そこだけ読んでも、民族が分かり合えない理由が分かる。自分はなんて非合理な意思決定をしてるんだろうと悩む必要はないのだ。たまには感情そのものが合理的な判断に繋がることもあるのだ。2019/04/17

Toshi53162606

13
経済学的には不合理であるはずの感情を、初めて進化論とゲーム理論、コミットメント理論を用いて擁護したロバート・H・フランクを始めとする系統の最先端にいるエヤル・ヴィンターの本。 行動経済学者でありながら、二重過程理論を否定し、感情と認知は共に協調し合うということを述べている。 ここまでは心理学ではよく聞く話題だが、彼はカーネマンやアリエリーとは違い、個人の意思決定ではなく、社会関係の中で変動する人間の意思決定をメインで取り扱っている。また、進化論者からは嫌われるマルチレベル選択を擁護していることが斬新。2022/08/31

CTC

13
19年ハヤカワ文庫[NF]。単行本は同社17年、原著は14年刊、著者はイスラエルと独の国籍があるヘブライ大の経済学と英ランカスター大の工業経済学の教授。行動経済学は心理学と経済学の組み合わせで現実的な経済活動を考察する学際的学問。感情は一般的に“不合理”なものとされるが、自分の胸に手を当ててみても、人間の進化の中でかなり容認・肯定されて来たものだと判る(苦笑)。本書ではゲーム理論などでわかりやすくその理由を解いてゆくものだ。この手の読み物としては訳も読みやすく楽しめる良書だった。2021/01/24

Ryo

12
コンピュータはAIの発達によって、どんどん人に近づいている。そしてまた人間も、脳の働きが徐々に明確になって行くことによって、どんどんプログラムに近い物だと理解されつつある。この二つは、いつかどこかで組み合わさるものなのだろうか。20世紀まで合理的だと思われてきた人間の意思決定は、21世紀に入り、感情によって全く合理的な判断など出来ない生物である事がわかった。しかし、この感情が非常に良くできていた。完全合理的である事よりも、時として非常に迅速で合理的な判断を可能にする、進化の生み出した芸術的システムだった。2019/03/18

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