出版社内容情報
「感情は理性的な意思決定の邪魔をする」というこれまでの常識を覆し、感情のメリットや効率的側面を実例を示しながら解き明かす
エヤル・ヴィンター[ヴィンター エヤル]
著・文・その他
青木 創[アオキ ハジメ]
翻訳
内容説明
行動経済学ではこれまで、愛や怒り、ねたみという感情は予測可能だが不合理なものとされてきたが、この見方は悲観的に過ぎた。感情は実は合理的なものであり、さまざまな利益をもたらしてくれるのだ。ゲーム理論と進化論とに注目、「意外と賢い感情」の実例をさまざまな実験と自らのコミュニティーでの出来事に照らして、ビビッドに説き明かす。歴代ノーベル経済学賞受賞者が絶賛する行動経済学の新たな収穫。
目次
第1部 怒りとコミットメント(悩むことにはどんな意味があるのか―コミットメントを作り出すメカニズムとしての感情;なぜわれわれは、残酷な仕打ちをする相手に惹かれるのか―ストックホルム症候群とナチスの教師の話 ほか)
第2部 信頼と寛大(汚名と信頼のゲーム―なぜハチは自殺したのか;自己成就不信 ほか)
第3部 愛と性(愛を与えてくれるスプレー―信頼を生み、不信を消すホルモン;男と女と進化―神話を検証する ほか)
第4部 楽観主義、悲観主義、集団行動(なぜわれわれはこれほどネガティブなのか―感情の算数;傲慢と謙虚―ノルウェーの教授の症候群 ほか)
第5部 合理性、感情、遺伝子(不合理な感情;生まれか育ちか―合理的感情の源はどこにあるのか)
著者等紹介
ヴィンター,エヤル[ヴィンター,エヤル] [Winter,Eyal]
1959年生まれで、イスラエルとドイツの国籍をもつ。エルサレムのヘブライ大学で数学、統計学、経済学を学び、ゲーム理論に関する研究で博士号を取得。ヨーロッパ大学院、セントルイス・ワシントン大学、マンチェスター大学、レスター大学教授などを経て、現在はヘブライ大学合理性研究センター経済学教授、およびランカスター大学工業経済学教授。主たる研究分野はゲーム理論、行動経済学、実験経済学、契約理論
青木創[アオキハジメ]
1973年生、東京大学教養学部教養学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
007 kazu
速読おやじ
Toshi53162606
CTC
Ryo