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人の心は読めるか?―本音と誤解の心理学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150504960
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0111

出版社内容情報

相手の心を理解していると思うのは、実は大いなる勘違いかも。誤解を防いでより良い人間関係を築くための8つのステップを紹介

ニコラス・エプリー[エプリー ニコラス]

波多野 理彩子[ハタノ リサコ]

内容説明

他人の心を理解するのは難しいけれど、家族や親しい仲間の気持ちならわかると思っていたら、それは大きな勘違い。人は予想以上に相手の心が読めていないのだ。仕事でも私生活でも、相手を理解することは物事を円滑に進めるために不可欠な要素なのに、なぜ不必要な誤解や対立は起きてしまうのか?人間の偉大な能力「第六感」が犯すミスを認識し対人関係を向上させる方法を、シカゴ大学ビジネススクール教授が解き明かす。

目次

はじめに 「第六感」とは何か
第1部 間違いだらけの「読心術」(第六感を過信しない;まずは自分の心を知る)
第2部 それに「心」はあるのか?(相手の「心」を見る;モノの「心」を見る)
第3部 相手は何を考えている?(自分を基準に考えない;ステレオタイプを味方につける;相手の行動から本心を読まない)
第4部 どうすれば他人の目で見ることができるのか?(読心術の達人になる)
おわりに 第六感とともに生きるには

著者等紹介

エプリー,ニコラス[エプリー,ニコラス] [Epley,Nicholas]
シカゴ大学ブース・ビジネススクール教授。心理学を専門とする。2008年に性格・社会心理学会より「セオレティカル・イノベーション賞」を受賞。2011年にはアメリカ心理学会より若手研究者に贈られる優秀学術賞を受賞。『人の心は読めるか?―本音と誤解の心理学』は2015年に性格・社会心理学会の「メディア・ブック賞」を受賞している

波多野理彩子[ハタノリサコ]
翻訳家。一橋大学社会学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

26
 生きている限り、毎日、向き合う永遠の課題だと思った。ついつい、自己中心的な物の見方になったり、先入観を持ったりするので、相手の立場や心の働きに対して思慮深くありたいとは、思うものの、簡単ではない。想像で済ませることなく、ちゃんと質問をする癖をつけよう。2017/08/12

そふぃあ

20
「人の心は読めるか?」ー答えはNO. 「偏狭な利他主義」のくだりでテロリストの心についての記述があったが、本当にそうだと思う。メディアはよく彼らを狂信的だと言うが、本当にそうだったのか?と思う。守りたい大切なものや家族があった、私たちと同じ普通の人なんでは、と思う。 SNSで蔓延する誤解や文脈違いの批判などが起こる理由がなんとなく分かった。 とにかく大事なのは、お互いの心の内を偽りなく全て述べることなのだけど、それがとても難しい。2018/07/29

ATS

17
約7年ぶりの再読。うむ良書。斬新で目新しいことは多くないのだけど社会で生きていくうえで意識しといたほうがいいことが散りばめられていてよい。とくに6章ステレオタイプを味方につけるは耳が痛かった。自分はリベラル思想(福祉国家重視)なんだろうけど時おり保守派や新自由主義者とバチバチしちゃうことがある。おそらく妥協点もあるのだろうけど本書が指摘するように想像による仮想敵として対立して建設的な話ができないことが多い。気を付けたい。まぁ人を死に追いやるような排除・非人道的思想の人とは絶対に妥協できないが笑2024/05/21

ちぃ

17
他人のことを理解しようとするとき、私たちは自己中心性とステレオタイプによるバイアスでしばしば誤解している。言葉、表情、あるいは微表情といった、隠しきれない本心がほんのわずかな挙動から言動の真偽を読み取ることはある程度可能だが、”どう”感じているかを理解するのはごく近しい相手であっても不可能に近い。他者の視点を獲得することができると問題解決の糸口が見つかる。これはどんな仕事にも生きそうだ。傍観者の理論は有名だけど、知識があると正しく動けることもある。もっと知識が欲しいなぁ。。2022/11/04

ハイちん

15
読心術について書かれている。読心術と言っても超能力ではなく、いわゆる「アイコンタクト」とか「ツーカー」とか「察し」のような非言語的なコミュニケーションの方である。非言語コミュニケーションは生来的に備わっている能力であり、相手が置かれている状況や表情から50%程度の精度で情報を読み取れるらしい。ただし過信は禁物。人は知識がある故に間違った先入観を持ったり、ステレオタイプに当てはめ誤解したりしてしまう。本書では最も正確に情報を伝える手段は「言語」だとしており、先入観を排した対話が相互の理解では重要とのこと。2017/11/20

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