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元素をめぐる美と驚き〈下〉―アステカの黄金からゴッホの絵具まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150504946
  • NDC分類 431.11
  • Cコード C0143

出版社内容情報

周期表に並ぶ元素には、それぞれが持つ性質ゆえの特異な物語が秘められている。歴史から芸術まで幅広い逸話を紹介する科学読み物

ヒュー・オールダシー=ウィリアムズ[オールダシーウィリアムズ ヒュー]

安部 恵子[アベ ケイコ]

鍛原 多惠子[カジハラ タエコ]

田淵 健太[タブチ ケンタ]

松井 信彦[マツイ ノブヒコ]

内容説明

元素周期表には驚くほど豊かな物語が秘められている。かつては金銀より珍重されたのに今や安価なイメージの金属。クレオパトラが贅沢な晩餐会の主菜としたあるものとホワイトハウスとの関係。ゴッホら印象派の画家たちに色彩革命をもたらした顔料。7つもの新元素が発見されたスウェーデンの小さな村―歴史、地理、物理、経済、美術、文学、映画、ファッションまで、幅広い領域にわたる元素の文化史。

目次

第3部 工芸(カッシテリデス諸島へ;鈍い鉛の灰色の真実;私たちの完全な反射 ほか)
第4部 美(色彩の革命;“孤独なクロムのアメリカ”;シュジェール院長のサファイアの板 ほか)
第5部 大地(スウェーデンの岩;ユウロピウム連合;アウアー光 ほか)

著者等紹介

オールダシー=ウィリアムズ,ヒュー[オールダシーウィリアムズ,ヒュー] [Aldersey‐Williams,Hugh]
1959年ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学で自然科学を学ぶ。科学のほかデザイン、建築分野を扱うジャーナリストで、それらをテーマにした著書多数。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の展示およびロンドンのウェルカム・コレクションのキュレーターも務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

26
ベルセリウスが考案した元素記号は、わたしたちを元素から遠ざける。それは化学者にしか理解できない暗号であり、その正体不明な存在は、恐怖の対象にもなる。化学物質が環境を汚染し、争いの種をうみ、放射能をもち、わたしたちを死に至らしめる。化学という言葉そのものに、負のイメージがつきまとう。だが元素は、化学者だけのものではない。それはいたるところに存在する。何しろあらゆるものが、かくいうわたし自身でさえ、元素でできているのだ。そして元素は文化にも根づく。アルミは安っぽく、プラチナは高貴で、鉄は強く、スズは脆い。⇒2017/05/13

やいっち

24
科学が題材だが、まさに文系のものも読める、話題豊富な読み物である。 高校だと、物理化学と総称するが、物理は好きだったが、化学は苦手だった。化学式もだが、実験が怖かったような気がする。 といっても、受験校だし、そんな危ない実験を授業でやるはずもない。きっと、自分で好きで読んでいた科学(化学)の本で、下手にいろんな薬剤を混ぜたりすると、急に煙がモクモクと立ち上がり、それどころか、急激な化学反応で、最悪ドドーンと爆発もあり得るとか、毒性のガスが発生するとか、そんな中途半端な情報にビビッてしまったのだろう。 2017/06/02

garyou

3
上巻よりも化学的な内容は控えめで芸術や文学に言及する度合いが増えてるように感じながらも上巻より読みづらく感じたのはなぜだろう。上巻下巻とも巻末に周期表が掲載されていて、折に触れ見返しながら読んだ。願わくば周期表には希ガスとかアルカリ土類とかかわるように色つけか網掛けがほしかったなあ。2018/05/24

Y. Takahiro

2
遂に完読。量の割に時間がかかる。噛めば噛むほど味が出てくるように中身が濃いためだろう。何度も読み返したい元素の本。2018年12月に発行されたニュートン別冊周期表特集も合わせて読むと理解がグッと深まります。2019/01/07

こらった

1
著者の広範な知識をもとに元素の発見から元素が社会的にもつイメージまで紐解いていく。2017/04/16

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