ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫<br> 国家はなぜ衰退するのか〈上〉権力・繁栄・貧困の起源

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国家はなぜ衰退するのか〈上〉権力・繁栄・貧困の起源

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150504649
  • NDC分類 311
  • Cコード C0120

出版社内容情報

豊かな国と貧しい国の違いとは? 国家盛衰のメカニズムに迫る研究。解説/稲葉振一郎

ダロン・アセモグル[アセモグル ダロン]

ジェイムズ・A・ロビンソン[ロビンソン ジェイムズ エイ]

鬼澤 忍[オニザワ シノブ]

内容説明

繁栄を極めたローマ帝国はなぜ滅びたのか?産業革命がイングランドからはじまった理由とは?共産主義が行き詰まりソ連が崩壊したのはなぜか?韓国と北朝鮮の命運はいつから分かれたのか?近年各国で頻発する民衆デモの背景にあるものとは?なぜ世界には豊かな国と貧しい国が生まれるのか―ノーベル経済学賞にもっとも近いと目される経済学者がこの人類史上最大の謎に挑み、大論争を巻き起こした新しい国家論。

目次

序文
第1章 こんなに近いのに、こんなに違う
第2章 役に立たない理論
第3章 繁栄と貧困の形成過程
第4章 小さな相違と決定的な岐路―歴史の重み
第5章 「私は未来を見た。うまくいっている未来を」―収奪的制度のもとでの成長
第6章 乖離
第7章 転換点
第8章 縄張りを守れ―発展の障壁

著者等紹介

アセモグル,ダロン[アセモグル,ダロン] [Acemoglu,Daron]
マサチューセッツ工科大学(MIT)エリザベス&ジェイムズ・キリアン記念経済学教授。トルコ出身。英国ヨーク大学卒業後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得。研究分野は政治経済学、経済発展、経済理論など多岐にわたる。2005年、若手経済学者の登竜門とされ、ノーベル経済学賞にもっとも近いといわれるジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞

ロビンソン,ジェイムズ・A.[ロビンソン,ジェイムズA.] [Robinson,James A.]
シカゴ大学公共政策大学院ハリススクール教授。英国出身。LSE卒業後、イェール大学で博士号を取得。ハーバード大学教授を経て現職。ラテンアメリカとアフリカの世界的に著名な専門家で、ボツワナや南アフリカなどで研究活動を行なっている

鬼澤忍[オニザワシノブ]
1963年生。成城大学経済学部経営学科卒、埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

79
第1章のアメリカとメキシコのノガレスの対比を読んだだけで、なんともいえない違和感を感じた。著者たちの立場は、経済発展と社会の安定は、「創造的破壊」を生み出す経済的なインセンティヴの有無と、それを支える「中央集権的」(著者たちの考えはアメリカ合衆国も「中央集権」に含まれているので、通常の区分とは異なる)な安定した政治制度が必要とする。その結論を導くためか、様々な事例が紹介されるが、例えば合衆国の場合、先住民の運命や解放後の奴隷の扱いなどは脇へ追いやられ、あくまでもマクロの平均(GDP/人)で繁栄を計る。2023/08/09

ころこ

55
大澤真幸の本で引用されていたのをそのまま読まずにいたら、今年ノーベル経済学賞を受賞してしまっていた。挑戦するにはいいニュースだったが、本書はもっと挑戦的な問いから始まる。なぜ世界には富める国家と貧しい国家が生まれるのか。問いはこれだけだ。この問いは昔から問われてきた。①ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』では、各々の大陸の特徴によって、植物種と動物種の歴史的発展に相違が生じることが原因だという地理説をとる。②マックス・ウェーバーの一連の仕事では、プロテスタンティズムが代表に挙げられるが、文化ごとに近代2024/10/31

びす男

48
古今東西の事例から「多くの社会の支配層は成長を望まない」という事実が明らかになる。経済の革新は、社会政治の構造を揺るがすからだ■成長が持続する条件はふたつ。①革新者たちが発言力を持つ制度と、②私有財産を保護できる中央集権機能。そのバランスを取るのは難しそうだ■産業革命がなぜイギリスで起こったか、という説明が面白い。名誉革命で特権が取り払われたことで、発明へのインセンティブが生まれたという■「銃で殺すと脅すことで、工場へ行かせることはできても、良いアイデアを思いつくよう強制することはできない」。なるほどね。2021/05/09

おさむ

39
世界の国々になぜ不平等が生まれるのか?地理説、文化説、無知説などが言われてきたが、著者が提唱するのは制度説。つまり権力を握る者が貧困を生み出す選択をする為であり、故意だという。そして、既存の権力者たちは常に新参者による創造的破壊への恐れを抱き、その芽を摘んできた。経済成長を阻止したのは権力者たちだったのだ。17世紀の英国が、こうした軛から逃れられたのは、名誉革命の時、幅広い連合が立憲体制を築いたから。1グループが力を持ちすぎることなく、多元的な政治、包括的な政治経済が生まれた。なるほど、次巻へ続く。2020/01/13

かんやん

36
国家の繁栄と貧困に関する従来の理論、地理説(ex.『銃・病原菌・鉄』)、文化・宗教説(ex.ヴェーバー)、無知説を排し、イノベーションと創造的破壊を促すインセンティブを与える包括的・多元的な政治・経済体制のみが、繁栄をもたらす、とする。貧困は収奪的な制度に原因がある。えらくシンプルな理論だが、具体的な歴史の分析こそが醍醐味であって、実に読ませる。アメリカ植民地を収奪し尽くし、富を独占したスペイン君主の没落。遅れて来た英国は旨味のない北米を植民地化することによって、いかに包括的な制度を持つに至ったか。→2019/05/24

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