内容説明
誰よりも稼ぎ、誰よりも頭が切れて、そして誰よりも派手に遊ぶのはこのオレだ!怪しげな証券取引で巨万の富を築いていたベルフォートだが、ついにFBIに目をつけられることに。なんとか捜査の手をかわしつつ、あいかわらず破天荒な生活を送る日々。ドラッグでハイになり交通事故を起こしたり、嵐のなか自分の豪華ヨットを沈没させてしまったり。マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演映画の原作。
目次
政権交代
リアル・リアル
死人に口なし
若死にするのは善人だけ
死者よ、永遠なれ
破れかぶれ
だめ押し
父の喜び
さらなる喜び
執行猶予
呪われた旅路
嵐の前の嵐
収監、矯正施設、そして死
病膏盲に入る
第三帝国の虜囚たち
ドラッグ・カウンセラーを殺す六つの方法
著者等紹介
ベルフォート,ジョーダン[ベルフォート,ジョーダン] [Belfort,Jordan]
証券会社ストラットン・オークモントの創業者。年間5000万ドル以上を稼ぎ、「ウルフ・オブ・ウォールストリート(ウォール街の狼)」の異名をとった。のちに証券詐欺と資金洗浄の罪で起訴され、22カ月間服役。現在は経営コンサルタント
酒井泰介[サカイタイスケ]
翻訳家。ミズーリ州立大学コロンビア校にてジャーナリズムの修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェ・ブンブン
20
もはや、ドラッグ小説だ。読んでいる方も、彼の破天荒な生き方に酔ってくる。彼から学ぶビジネス手法などない。あるのは、大嵐、FBIの追跡などの不運に見舞われてもしぶとく生きるクレイジーな人生。でも、これほど愉快な代物はない。早く映画版を観たいなw2014/02/08
さっちも
13
お金持ちだって、未来に不安と恐れを抱くのは皆同じなんだと気付かされた。稼げたら万事うまくいくということもなく、確たるポリシーがないとお金に振り回されて日々生きてしまうと思わせられた。後半は私小説的要素が強く、依存、感謝、エディプスコンプレックス、妬み、酒などなどについて考えさせられた。1、2巻ともに興味深かった。2020/04/20
ue3104
3
因果応報。読み終わって頭に浮かんだ言葉。人は何のために生きてるんだろう?自分の人生は果たして幸せなのだろうか?いろんなことを考えさせられた。小説としてはイマイチだったけど…2022/06/24
owl&shepherd
3
金魚を飲みこむとか、奥さんに性生活禁止令をくらうとか、確かにBased on a true storyなのでしょう。でも、ノンフィクションではない。性描写では訳者さんも腹をくくって、「濡れそぼった…」やら「屹立した…」やら、三流エロ小説のような書きっぷり。森達也氏とはずいぶん趣きは違うが、この人も「ドキュメンタリーは嘘をつく」を体現する。『グッド・フェローズ』、『カジノ』を撮ったマニック(躁状態)サイドのスコセッシが映画化した理由がよくわかる。2016/07/25
Noboru Sugiyama
2
映画とセットで読むと理解が深まる。とにかく品がない。金と薬とセックスにまみれた男の半生の物語。悔しい、すごい面白かった。2018/09/16
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- 和書
- 稲生物怪録絵巻集成