内容説明
およそ6億年前、地球はぶ厚い氷に覆われていた。その氷が解けたとき、爆発的な進化のドラマがはじまったのだ―。想像を絶するこの気候変動とはいかなるものだったのか?多細胞生物の一斉出現との関係とは?地球史上最大の謎を解く鍵として、いまなお論争をよぶ「全地球凍結仮説」。その証拠を求め、極寒の北極から灼熱の砂漠へと駆け巡る研究者たちのあくなき探究をビビッドに描きだす。毎日出版文化賞に輝いた傑作。
目次
第1章 最初の生命らしきもの―生命四〇億年の歴史と氷の地球
第2章 北極―異端児ポール・ホフマンの出発
第3章 始まり―先駆者たちの業績
第4章 滋場は語る―仮説が誕生したとき
第5章 ユーリカ!―才能ある研究者たちの共同作業
第6章 伝道―論戦は始まった
第7章 地球の裏側―オーストラリアで見えてきたもの
第8章 凍結論争―過熱する議論を超えて
第9章 天地創造―カンブリア紀の大爆発へ
第10章 やがてまた
著者等紹介
ウォーカー,ガブリエル[ウォーカー,ガブリエル][Walker,Gabrielle]
女性サイエンスライター。おもな専門はエネルギーと気候変動。ケンブリッジ大学で化学の博士号を取得。「ネイチャー」「ニュー・サイエンティスト」各誌の編集者、プリンストン大学の客員教授を務めるほか、BBCラジオやテレビなど、多くの科学番組に出演。新聞・雑誌にも多くの記事を寄稿している。アマゾンの熱帯雨林で木に登ったり、活火山から溶岩を引き上げたりする行動派。『スノーボール・アース―生命大進化をもたらした全地球凍結』は日本での刊行後の2005年に、第58回毎日出版文化賞・自然科学部門を受賞した
川上紳一[カワカミシンイチ]
岐阜大学教育学部教授。放送大学客員教授、人間総合科学大学客員教授も務める。名古屋大学理学部卒、同大学院理学研究科地球科学専攻博士後期単位取得退学。理学博士。宇宙、地球、生命を題材にした理科教育学に力を注いでいる
渡会圭子[ワタライケイコ]
翻訳家。上智大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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