内容説明
死と隣り合わせのダイビングを繰り返し発見した遺物をもとに、レック・ダイバーたちは沈没潜水艦の謎の解明に奔走する。専門家に問い合わせ歴史文書にあたり、遺船からの発見も増えて、どうやら歴史が「切り刻まれた」らしいとわかったが、艦名を特定する決定的な証拠がほしい。それを手に入れるため、チャタトンは自殺に等しい行動を決断する…緻密な事実の検証と、死を賭した冒険が勝ち取った真実とは何だったのか。
目次
第8章 該当する潜水艦なし
第9章 大きな犠牲
第10章 ゆがめられた歴史
第11章 届かなかったシグナル
第12章 戻らぬ覚悟
第13章 試練のとき
第14章 逆戻りする魚雷
第15章 捨て身の計画
著者等紹介
カーソン,ロバート[カーソン,ロバート][Kurson,Robert]
シカゴ郊外に育ち、ウィスコンシン大学で哲学の修士号を取得後、ハードードで法律を学ぶが、物書きになる夢を追い『シカゴ・サンタイムズ』に入社。同社の記者時代に『エスクァイア』に寄稿した記事が全米雑誌賞の候補作に選ばれる。その後『シカゴ』を経て、現在は『エスクァイア』で記者・編集者として活躍
上野元美[ウエノモトミ]
英米翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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miyatatsu
7
エピローグは蛇足だったかなと思いました。2018/03/25
ともくん
2
☆2012/12/04
うたまる
1
「Uボートはべつだ。Uボートは、おれたちにとって特別なんだよ」……読了直後でまだ興奮の余韻が残っている。ラストスパートへの怒涛の展開は、フィクションを疑わせるほど劇的なものだった。また全体を通してもポジティブな印象を保つことができたのは、主要人物たちが皆アメリカ人らしくないナイスガイだらけだったから。もちろん、ドイツの若きUボート乗組員たちもそう。著者が切々と訴えるように、国を問わず、己のなすべき事に責任感と忠誠心を抱き、どんな逆境にも怯まず勇気をもって立ち向かう者は美しい。敵とか味方とか一切関係なく。2019/08/14
キミ兄
1
存在しないはずのUボートを発見、正体を突き止めるまで。☆☆☆☆☆。2011/07/01
RYUJI's_Partner(ATM)
1
再読。 やっぱりクライマックスは創作なんじゃないかと勘繰るぐらいだ。 海外ではドキュメンタリーとして放映されたらしいが、見てみたいな。2012/10/10