出版社内容情報
19世紀から20世紀の法学者の事跡を通じて私法の、特に民法の概念の発展を検討。主要学者125人を中心に解説。★解釈論への接続を意識した、圧巻の学説史が待望の登場!★
本書は、19世紀から20世紀の法学者の事跡を通じて私法とくに民法の概念の発展を検討しようとするものである。従来から解釈論的な論文ではその導入として概念の沿革や比較法が語られた。しかし、法の沿革が解釈論に結合するためには、思想がもっと技術の次元まで降りてくる必要がある。大思想家以外の法学者をも検討しなければならないゆえんである。主要学者125人を中心に解説する。
小野 秀誠[オノ シュウセイ]
獨協大学法学部教授
内容説明
19世紀から20世紀の法学者の事跡を通じて、この間の民法の概念の発展を検討。125名の法学者を中心に、重要な概念の発見と展開に関係した提唱者たちの研究環境と成果を沿革的・網羅的に整理した。
目次
第1部 法学上の発見と民法(法学上の発見と民法;ユダヤ系法学者の系譜、亡命法学者;郵政民営化と民法―無記名債権とコーラー)
第2部 大学と法学者(19世紀の大学と法学者―付・20世紀の変遷;南ドイツの大学と法学者―付・オーストリア;グリュックとパンデクテン・コンメンタール)
第3部 現代化のプロセス(比較法(国際的統一法)の系譜と民法―ラーベルとケメラー
ウィーン条約と日本民法
キール学派と民法―ラーレンツとヴィアッカー
フルーメとドイツ民法学の発展
シュトルと比較私法学の系譜
ビドリンスキーとオーストリア民法学の発展)
著者等紹介
小野秀誠[オノシュウセイ]
1954年東京に生まれる。1976年一橋大学法学部卒業。現在、獨協大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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