内容説明
沈没した客船や軍艦に潜り遺物を持ち帰る、危険なレック・ダイビング。アメリカ有数のレック・ダイバー、チャタトンとコーラーは1991年、ニュージャージー沖の海底で、そこにあるはずのない第2次大戦時のUボートを発見する。彼らはこの謎を解くべく70メートルの深海に挑むが、無数の陥穽が待ち受ける現場で死者が続出し…幾多の障害を克服し、歴史を書き換える発見さえなされた冒険行を描く出色のノンフィクション。
目次
第1章 秘密の数字
第2章 視界ゼロ
第3章 威力を秘めたかたち
第4章 ジョン・チャタトン
第5章 常識はずれの深さ
第6章 リッチー・コーラー
第7章 ホーレンブルクのナイフ
著者等紹介
カーソン,ロバート[カーソン,ロバート][Kurson,Robert]
シカゴ郊外に育ち、ウィスコンシン大学で哲学の修士号を取得後、ハーバードで法律を学ぶが、物書きになる夢を追い『シカゴ・サンタイムズ』に入社。同社の記者時代に『エスクァイア』に寄稿した記事が全米雑誌賞の候補作に選ばれる。その後『シカゴ』を経て、現在は『エスクァイア』で記者・編集者として活躍
上野元美[ウエノモトミ]
英米翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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miyatatsu
6
自分が実際にこの場にいるような臨場感を体験できました。とても面白かったです。2018/03/14
ともくん
2
☆2012/12/01
うたまる
1
「大西洋のこの海域周辺のどこにも潜水艦はない。何冊も本を持っている。それを読んで研究した。ここに潜水艦はない。ここにあるはずがない」……1991年にニュージャージー沖で全く記録の無いUボートを発見したダイバーたちのノンフィクション。謎のUボートの秘密を暴くという歴史上のミステリーを主軸に据えながら、一癖も二癖もある愛すべきダイバーたちの生態をも活写し、アメリカ人好みのエンタメ仕立てとなっている。こういう詰め込みは失敗することの方が多いが、本書はその例外。無性に面白くて頁を繰る手が止まらない。急ぎ下巻へ。2019/08/13
RYUJI's_Partner(ATM)
1
再読。 胸が熱くなること請け合いのノンフィクション。 早く下巻読もう。2012/10/06
やぶのすけ
1
水深60m、70mへ潜るディープレックダイバーの物語。チャタトンとコーラーが発見したのは、本来あるはずのない謎のUボート。歪められた歴史を解明するため、ダイバーは命を賭けて潜り続ける。立場や考えを通り越し、お互いを尊敬しあう二人を羨ましいと思った。2011/09/18