内容説明
オートバイ修理のような問題を前にすると、かなり知的な人でさえ説明書を読むことすら嫌悪し、専門家に一任してしまいたいと考える。結局彼らはテクノロジーに触れることが人間性の喪失につながると思い込んでいるのだ。だが真理はエンジンの構造にだって宿っていて、それを探るには心の落ち着きが大切なのだ…120人以上の編集者に出版を断わられた後に刊行されるや全米を席捲、今や世界500万部に達する伝説の哲学紀行。
著者等紹介
パーシグ,ロバート・M.[パーシグ,ロバートM.][Pirsig,Robert M.]
1928年ミネソタ州生まれ。飛び級を重ね、15歳でミネソタ大学で化学を専攻するが2年次に落弟。朝鮮戦争従軍ののち復学し、哲学の学位を取得。インド留学後、技術書のテクニカルライターなどを経て(この間に結婚、息子クリスが生まれる)、モンタナ州ボーズマン大学で修辞学の教師を務める。しかし、61年末頃から精神異常の症状をきたし、63年には脳に電流を流すECT療法のために以前の記憶を喪失する事態に陥る。その後快方に向かい、68年にオートバイの旅に出る。74年に刊行された『禅とオートバイ修理技術』はすぐに全米ベストセラーとなり、熱狂的な読者層を獲得したものの、79年には息子クリスが殺害されるという悲劇に見舞われている。91年には自らの「クオリティの形而上学(MOQ)」をさらに探究した二作目Lilaを発表し、以後もしばしばメディアの取材などに応じて発言している
五十嵐美克[イガラシヨシカツ]
1952年生。法政大学大学院修了(英文学専攻)。日本大学工学部准教授。比較文学の立場から、英語圏文学における東洋思想の影響を探っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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