内容説明
1960年代、ロンドンの暗黒街を暴力と恐怖で支配した双子のギャング、ロナルドとレジナルドのクレイ兄弟。厳格な母親に育てられた二人はイースト・エンドで次第に頭角を現わし、一大犯罪帝国を築く。しかし、二人が逮捕されると彼らの実像を暴く衝撃的な証言が続々と現われた―。その特異な凶暴性や歪められた性格、秘められた同性愛と流血の抗争の日々。戦後イギリス社会最大の犯罪者の素顔を赤裸々に描いた戦慄の実録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たみき/FLUFFY
3
「レジェンド 狂気の美学」に関連する著書はないかと探したらこの本を教えてくださった方がいて感謝。映画の影響かプレミア価格となっていたので図書館本。双子が生まれる前から逮捕されるまでの当時の彼らの成功や暴力性に関するエピソードがが詳細に書かれている。特に著者は彼らが一卵性双生児であることに着目、ロニーを「妄想性分裂病」を発症していたとして、彼に心ならずもひっぱられてしまうレジーの心情もいくつか書かれ、興味深かった。クレバーというよりも運に助けられて勢いがあったとも思える、カリスマ性を持った双子のギャングだ。2016/06/28
ルナティック
2
英国有名犯罪者クレイ兄弟の本です。有名だけど兄弟メインの本ってコレしかないみたい。私は昔から(笑)お気に入り犯罪者(笑)だったので、映画も見たし。この本は後半からは映画と同じで、興味全開でした。母親がねぇ、息子ズ可愛さは分かるが現実&事実を見ないことが、凄く分かった。レジーは母親の影響も受けていたのかな?ロニーさえいなければ。しかしロニーがいなかったらただの街のチンピラで終わったろう。ロニーに振り回されるレジーの悲しさも感じられました。もう亡くなっているよね。2017/10/09
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- 和書
- 人生2割がちょうどいい