• ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫
アシモフの科学エッセイ〈10〉存在しなかった惑星

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150501266
  • NDC分類 404
  • Cコード C0140

内容説明

神が存在することを、科学的に証明できるか?昔から多くの科学者がこの命題に取り組み、たくさんの証拠をあげ、論理に展開してみせた。ある者は数式で、ある者は「神の意志なしに、ただ、偶然に生命体が発生する確率は、ほとんどない」と。しかし彼らはほんとうに“科学的”に証明できたのだろうか?IQテスト、空飛ぶ円盤、自然回帰主義、宇宙移住計画…幅広いテーマを取りあげながら、アシモフは常に科学を支持し、エセ科学や神秘主義と対立する。肩のこらない語り口で、科学の精神を謳いあげた好評の科学エッセイ・シリーズ第10弾!

目次

1 存在しなかった惑星
2 オリンパスの雪
3 途方もない驚き
4 逆回転
5 神々の橋
6 第三の液体
7 胆汁は、全体として
8 電気の匂い
9 静かなる勝利
10 空気が変わる
11 邪悪な魔女は死に絶えた
12 “夜来たる”現象
13 さまよえる宇宙船
14 逆コースめざして
15 考えることを考える
16 東方の星
17 柔道式論法

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

10
科学はあるランダムな状態からパターンが見つかれば、他の場面で応用できると考える。外惑星軌道の摂動から海王星を発見した19世紀、この方法で水星の内側に惑星が存在する可能性が計算され観察が試みられるが、再現性のある確証は得られない。本書は、この仮説された惑星ヴァルカンがいかに存在しなかったかという反証テストの過程を描く表題作を含む17編を収録する。興味深いのは、生化学者の著者が化学の前史に当たる魔術、魔女、錬金術を語源学的に探索し、なぜでなくどのように歴史の表舞台から消えたのかを社会学的に推測する場面である。2023/08/27

aki

2
アシモフの科学エッセイ集。アシモフのエッセイは相当やさしく書いてくれてはいるが、私のような文系人間には、それでも結構難しい。特に数学などになると、ちんぷんかんぷん。その点、このエッセイ集は、ちんぷんかんぷん度が低く、おもしろく読めた。タイトルエッセイは、かつて水星の内側に存在すると想定された幻の惑星、ヴァルカンにまつわる話(『スタートレック』にあらず)。最終的にヴァルカンとして想定された質量は太陽の巨大な重力場が発生させた、ちいさな重力場であることが明らかになり、幻のまま消え去った。2010/08/12

広中錫

0
+8 THE PLANET THAT WASN'T by Isaac Asimov 19762016/01/13

030314

0
コレステロールは大好き!と妻(医師)のジャネットに答える自称天才「アシモフ」。ユーモアをおりまぜながら、化学を教えてくれる本。「メランコリー」はギリシャ語で肝臓分泌物「コレ」に由来する、という事はこの本で知りました。2013/12/24

Dylan

0
★★★☆☆2010/09/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/538267
  • ご注意事項