ハヤカワ文庫<br> 遥かなる橋 〈下〉

ハヤカワ文庫
遥かなる橋 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p
  • 商品コード 9784150500580
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

61
上巻同様単行本で読了。下巻は特にイギリス空挺師団の苦境を中心に書かれている。巻末の「ればたら」で作戦を評価するモントゴメリーと、オランダ皇太子(イギリスに避難していた軍の最高司令官)の発言のコントラストが端的に本書の主張を語っている。圧倒的な物量を持ちながら、それが現実の戦場に運ばれなければ戦闘は勝てないというしごくわかりやすい現実が見事に描かれている。また、イギリス空挺部隊員の闘志(アメリカも同様だが遭遇した危機のレベルが違う)の高さ。日本軍の闘志は話題になるが、果たして比較してどちらが高いのか。2023/09/10

鐵太郎

17
この本で描かれるのは、まず楽天的・場当たり的な判断を元に、国の体面と将帥の面子とのせめぎ合いで行われた無茶な作戦。そして不十分な情報を元に最前線に放り込まれた第一線の連合軍将兵の、現場での必死の苦闘。そして敗走のさなかに一息ついていたドイツ軍将兵の、驚愕と必死の防戦と反撃。ドイツ軍が去りはじめ、戦争は終わったと思っていたオランダ人たちの墜とされた地獄。歴史は残酷です。2011/05/08

toriarii

4
下巻の後半は英第一空挺隊員と、レジスタンス個人の活躍エピソードが多くなる。本作の作戦結果をどう評価するかで、その人がモントゴメリー元帥を どう評価しているかがわかると思う。 自分の評価は、初期の奇襲による成功を生かせなかったことを考えると、想定外の事態に対応する"即興"と、成功に必要な要点を抑える"着眼"がやはり足りなかったのではないかと思った。 一方、ドイツのモーデル元帥が作戦後半で反撃を行い、連合軍の連絡線を何度か遮断しているのは、さすがといったところか。 2015/01/11

げんさん

1
筆者の遺作なんですね。かなり、古い本だが、綿密に当事者にインタビューがなされており、予想以上に面白かった。カレルの作品と同様に迫力を感じた。2013/08/13

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