感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャル
5
第二次世界大戦、ノルマンディ上陸から始まる連合軍の反撃において、パリはある意味で頭痛の種だった。大都市ゆえの復興の手間からパリを避けたい連合軍と、当然パリを取り戻したい亡命政府のドゴール。一方で、ヒトラーはパリの焦土作戦を命令し、パリ総司令官となったコルティッツは反撃のためにもその命令を遅らせる。そしてそんな情勢の波に揺られるパリ市民と、機会をうかがう共産主義者。様々な人々の視点から描かれるパリ開放までの日々のうち、上巻は嵐の前の静けさからパリ暴動とドゴールのフランス到着まで。複雑な歴史の波を実感する。2014/05/22
ホンドテン
0
図書館で。名作と名高い映画を観たがさっぱりなので原作のこちらも手に取ってみた。霧が晴れるように全体像が把握され、原作が名作なのだ、と思い知った。2015/06/08
しんこい
0
ナチス撤退前のパリ解放か破壊かをめぐる攻防。運命の分かれ目は紙一重ですね。空爆されなかったのも、早々と降伏して占領されたから、とすると幸運とも言えないし。2011/02/03