感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ローレンツ🐾
15
著者のジョージ・B・シャラーは本書のゴリラのほかにトラ、ライオン、ジャガー、ユキヒョウ、パンダなど、多種類を精力的に野生調査を行ってきた野生の動物調査・観察のスペシャリスト。本書は60年も前にコンゴ周辺の山々での綿密な調査を記録。これ以上のゴリラの生態観察記録は未だ無いのではないだろうか。そして、この半世紀も前からゴリラは絶滅の危機に瀕していた。今まで絶滅を逃れてきたのは彼らのような有能で行動力のある専門家たちが自身の命をかけてでも守ってきたおかげであることを知った。古い本だが素晴らしい良書。2021/07/29
Y.Yokota
5
なぜだか唐突にゴリラについての本を読む。ゴリラは主に低地に住むゴリラと、アフリカ大陸中部のヴィルンガ山地のみに生息するマウンテンゴリラがおり、そのマウンテンゴリラの生態研究のための日々を綴ったのがこの本です。ゴリラは本来平和を好むようで、時間をかけて著者が群れに馴染んでいき、その眼差しから感情を読み取ろうとするところなど興味深く読みました。著者のことを全く気にかけなくなったと思ったら、新しいゴリラが来て人間がいることに騒ぎ、その様子を見て動揺する、と言うのが面白いです。2021/04/23
椿油
2
動物観察が好きな自分にはもってこいの本だった。しかし、ゴリラを見るために、一人森の中で過ごすなんて恐怖だわね(笑)ケイさんがパンを焼いて、著者の帰りを待っている話とか、特殊な環境での夫婦での過ごし方も興味深かった。2021/10/24
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- 洋書
- DIEGO