内容説明
AI開発者の暗殺事件には、ランサーと呼ばれる辣腕の殺し屋が関与しており、その魔手はジェントリーとゾーヤにも迫ってきた。二人はランサーの情報を得るため、メキシコに向かうが、そこで無人兵器の予期せぬ襲撃を受ける。一方、CIA特殊任務部のジム・ペイスも一連のAI関連事件の調査を進めていた。ジェントリーはペイスと連携し、人類の未来の敵と対決することに!冒険アクション小説の最高峰、衝撃の新展開。
著者等紹介
グリーニー,マーク[グリーニー,マーク] [Greaney,Mark]
アメリカの作家。国際関係・政治学の学士号を持ち、スペイン語とドイツ語に堪能。『暗殺者グレイマン』の取材で数多くの国を旅し、軍人や法執行機関関係者とともに銃火器使用・戦場医療・近接戦闘術の高度な訓練を受けた。〈グレイマン〉シリーズは好評を博し、映画化された
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生、早稲田大学商学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
96
後半は、主人公の過去につながりのある人物などと連携してAIが人類の敵となることを防いでいきます。映画のターミネーターのような感じもします。このようになってくると一匹狼の暗殺者という役割はかなり限られてくるような気がします。この事件の裏側にはある大国が動いており、暗殺者の彼女もそのためにロシアに送り返されてしまいます。次回はその彼女を取り返す話になるのでしょうね。2024/12/26
猿吉君
65
グレイマン13作目、ジェントリーとゾーヤのコンビにザックやフィッツロイやハンリーまで絡んでやっぱこのシリーズええなあと思いました。①何といってもザック大活躍、1兵士として最後まできちっと自分を貫く、かっこよすぎます、ザック主人公のスピンオフいつまでも待ちます。②今回戦う相手がアレなのでちょっと個人的にはSFならいいけどこのシリーズは肉弾戦が好きなのでイマイチ感ありました。③もうこうなったら宇宙とかも行って欲しいです(笑)点数80/100→シリーズファンなら満足度高し、しかし敵作りに苦労してますなあ。2025/02/22
Richard Thornburg
40
感想:★★★★ 下巻に入っての序盤は少し緩慢な展開になりつつあるなと思っていたらひと捻りあって、まさに急転直下な展開。 ザックの疑念が現実のものとなって突きつけられる様は「やっぱりね」となりつつもあるのですが、良くも悪くもAIが学習しようもない事態で誤った判断を下すことで、正義も悪もないカオス状態に突入。 ただねぇ、今回の場合は殲滅すべき敵が地下に潜伏しているし、データのアップロード阻止という時間的な制約もあるのでCIA側がサーモバリック使えば効果絶大で勝負早かったのになぁ~と、思ったのは私だけ?2025/01/23
chiseiok
38
楽しめたけれどちょっと想定とは違ったかも。物語半ばまではグレイマンの個人スキルを際立たせたいつもの展開だったけれど、終盤はチームバトルが主体で、クランシーの跡を継いで描いていたジャック・ライアンのシリーズを思い出した。AI技術の進化により、軍事の世界においても本作のような状況になるのであれば、こと冒険小説においての魅力的な(人間の)ヒールキャラの立て方が難しい時代になるのかなぁ。冷戦の終結と共にスパイ小説が成立しづらくなったのと似てますね。ともあれザックとゾーヤの今後は気になり過ぎる。早く次作読みたいぞ!2025/01/12
ワッピー
33
コートはハンリー経由で重要な物証をアメリカに送り、CIAも事件を追い始める。重要な貨物がキューバに集結することを掴んだペイスは潜入部隊を率いて貨物の中身を確認するも、キューバ軍とランサーの挟撃が待ち構えていた。そして、ついに姿を現わした巨大な計画。人類はスカイネットの誕生を目の当たりにするのか?冷戦時代の要塞を舞台に展開する銃撃戦で窮地に陥ったコートを救うために単独で飛びだしたゾーヤは正体を現わした工作員の手に…。怒り狂うコートの代わりに自ら多量の泥を被ったザックの漢ぶりには涙。続きが待ちきれません!2025/05/25