出版社内容情報
フランス対外治安総局の工作員ド・パイヤンは生物兵器の開発者を捕らえる作戦に失敗しパキスタンから決死の脱出を図るが……。
内容説明
フランスの諜報機関、対外治安総局工作員アレック・ド・パイヤンはシチリアで任務を遂行していた。簡単な任務のはずが大失敗に終わり、あろうことか内通者の疑いをかけられてしまう。疑いが晴れぬままド・パイヤンは生物兵器調査のためパキスタンへ。現地での潜入工作が功を奏し生物兵器開発者に接触するが、ド・パイヤンの正体が暴かれ、決死の脱出を図るはめに…。仏対外治安総局の元工作員の著者が描く迫真のスパイ小説。
著者等紹介
ボーモント,ジャック[ボーモント,ジャック] [Beaumont,Jack]
10代後半でフランス空軍に入隊し、空対空戦闘機ミラージュ2000‐5単座型で戦闘機パイロットとしての訓練を受け、さまざまな紛争に派遣された。飛行中の事故で負傷した後、フランスの特殊部隊や諜報機関で秘密任務に携わった。その後、フランス対外治安総局(DGSE)に入り、秘密工作を遂行した。現在はDGSEを退職し、結婚して子供もいる
渡辺義久[ワタナベヨシヒサ]
1973年生、パデュー大学卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんとり
3
フランス情報組織DGSE工作員、スパイの心理、日常を仔細に描きます。 派手な立ち回りは存在せず、ひたすら周りに溶け込み目立たず用心深く。 ターゲットを懐柔し、敵か味方わからず苦悩する心理戦。 二つの作戦が漏洩し、身内もぐらは誰なのか?アクション少な目ですが、 モノホンの諜報はこんな感じ? 冗長ですが大ラスで溜飲を下げますな。 2024/09/03
nizi
3
作者は元情報機関所属。作家への転職組にありがちなことなのだが、自分の知ってることはやたら細かいが、それ以外があっさり。全体的にバランスの悪い作品だった。ただ尾行を確認するテクニックなどは手順が良く分かって面白かった。2024/03/24
ヒサヒサ
3
元スパイの作者だけあって、スパイの日常活動が詳細で且つリアルに描かれています。途中でそこが気になってきますが、終盤は盛り上がります。2024/03/01