出版社内容情報
19世紀末、パリ。「鉄の魔術師」エッフェルが挑むかつてない高さの塔の建設の裏に隠された、彼を支えた女性との隠された悲恋。
内容説明
十九世紀末。鉄の魔術師の異名を持つ建築技師、ギュスターヴ・エッフェル。彼は三年後に迫ったパリ万博に向けて、パリの中心地に三百メートルの鉄の塔を建設することに没頭していた。エッフェルがこだわったのは高さだけでなく、塔の美しいシルエットだ。そこに隠されていたのはかつて彼が愛した女性、アドリエンヌの姿だった。困難にめげず世界最大の鉄の塔の建設に挑んだ男の奮闘と秘められた愛と情熱の物語。映画の小説版。
著者等紹介
ドルヴ,ニコラ・デスティエンヌ[ドルヴ,ニコラデスティエンヌ] [d’Orves,Nicolas d’Estienne]
1974年、フランス生まれ。作家・ジャーナリスト。第二次世界大戦中、レジスタンス運動に参加し逮捕・処刑されたオノレ・デスティエンヌ・ドルヴ海軍大尉の姪孫にあたる
田中裕子[タナカユウコ]
フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
168
エッフェル塔に昇ったことがあり、エッフェル塔を気に入っているので読みました。 歴史小説というよりも、エッフェルを主人公としたフィクションの恋愛小説、映画のノベライズのせいか陳腐な内容でした。映像で観ると好いと思われますが・・・ https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015349/2023/04/23
ももすけ
33
エッフェル塔完成の裏にあるラブストーリー。叶わない愛情を、彼女への愛を、その姿をタワーに投影。最初はテンポよく読めたのだけれど、途中からスピードダウン。結果的に相手のいる人とのラブストーリーは苦手だな…2023/07/08
星落秋風五丈原
29
ノンフィクションかと思ったら映画ノベライズだったんですね。ノンフィクションを読みたかったなぁ。なんかありきたりのメロドラマになってるんだもん。2023/05/14
スプリント
13
2つの時代を交互に描写する構成。 エッフェル塔建設の苦心談より三角関係に比重が置かれて没入感は今一つ。2023/05/27
Abercrombie
6
公開中の同名映画の、原作ではなくノベライズ版(ここで既に嫌な予感)。技師エッフェルが、27年ぶりに再開した恋人をモデルにエッフェル塔を作り上げるまで。文章は多分に映像的だが、話のメインはエッフェルと元恋人とその夫の愛憎劇。ドロドロな展開に途中からうんざりである。2023/03/15
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