出版社内容情報
傭兵稼業を引退しカリフォルニアにやってきたデズは、民間軍事会社一族の娘の誘拐未遂を契機に、国を揺るがす軍事騒乱の渦中へ!
内容説明
傭兵を引退してカリフォルニアにやってきたデズ・リメリックは、ホテルで武装した男たちに誘拐されかけていた女性を偶然助けることに。彼女ペトラは世界的民間軍事会社創業者の娘で、自身も会社幹部。誘拐事件の調査を依頼されたデズは、調べを進めていくうちに、軍人たちと極右メディアによる全米を揺るがす騒乱のただなかに!そして背後にちらつく外国の影!?冒険小説界の新星がおくるノンストップ・アクション傑作。
著者等紹介
バーン,ジェイムズ[バーン,ジェイムズ] [Byrne,James]
太平洋岸北西部出身でオレゴン州ポートランド在住。地元の新聞社の(ポートランド・トリビューン)紙で記者をしている
渡辺義久[ワタナベヨシヒサ]
1973年生、パデュー大学卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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43
🌟🌟🌟🌟☆。(🌟×3.8)500ページを越える大作だけどとても読み易くサクサクいける。ブサイクで背が低いドワーフというイメージ、ユーモアと愛嬌たっぷりで情に厚くてとっても強い主人公デズがドライブ感を効かせて物語を転がしていく展開はさながら80〜90年代元気だったハリウッドのお家芸『オッサンがたったひとりで巨悪に立ち向かう』アクションエンタメ映画を彷彿とさせる。そこはとっても面白かったのだが、クライマックスの展開はデズは陰に隠れた印象であまりスカッとした終わり方ではなかった。2024/10/19
羊山羊
19
ひょんなことから主人公デズが助けた女性は民間軍事会社の社長令嬢だった!彼女の会社では大きな陰謀が進行していて…という冒険アクション。もうね、主人公デズが鬼強すぎ。複数人だろうが何だろうがひたすら上から叩き潰しちゃう。クールなタフガイだ。作中の敵の過激派は、割とストレートに先日の米国議会議事堂襲撃事件の頃のアメリカを思い出す。着眼点はうまいなーと思った。いい作家様でした。あと、デズがご飯を心底不味そうに食べるのが不思議と食指をそそる、謎なグルメ要素がある(笑)好きだ。 2023/04/02
tom
18
読み始めたときには、リーチャーとグレイマンと、もう一人誰だったか、そういうキャラクターを重ねていたのだけど、この本の主人公ダグはちょっと違う。殺人に慣れているとはいえ、サイコパスにもソシオパスにも似たようで似てなくもなくて・・。まあ、こんなことはともかく、物語はハイテンポ、なかなかの粗雑、かなりの大ざっぱ(粗雑と同じか)で進行。見事に大団円となりましたとさという終わり方。とりあえずエンタメ、読んで面白いかと問われたら、答えようはないけれど、それでも最後まで読んでしまった(笑)。なんだか、情けないような。2023/12/17
RED FOX
12
「たとえば白人のアーリア人が支配する新しい州を作りたいとする。何が必要だと思う?」ある日自分の町と原発が軍に占拠されたらどうすべきか。相手を怒らせるほど効果を出すダズの反撃が怖い。面白かった。2025/08/30
Masa
12
読了。ニューヒーローの登場だ! と、あとがき見たいな出だしの感想。でもそれがすごくしっくりくる。ひっさびさにこの手の物語で、「面白いぞこれ!」と思って最後まで読み切りました。続編? いやぁもう、絶対読むでしょ。主人公のデズが最高にいかしてます!