出版社内容情報
死んだはずのスパイが、インド最悪の犯罪者としてグレイマンの前に姿を現した――十二年前の悲劇とともに描かれる凄絶な復讐劇!
内容説明
暗殺者グレイマンことジェントリーは、依頼を受けてアルジェリアのトルコ大使館へ潜入した。パキスタンの情報機関員を探るこの任務には、彼にとってある目論見があった。12年前、CIAの特殊活動部地上班であるゴルフ・シエラの一員だったときに関与した南アジアの事件にまつわる情報の獲得だ。そんな彼の前に「死んだはずの男」が現われ…過去のCIA時代と現在の激闘を巧みに交錯させて描くシリーズ新機軸の最新作。
著者等紹介
グリーニー,マーク[グリーニー,マーク] [Greaney,Mark]
アメリカの作家。国際関係・政治学の学士号を持ち、スペイン語とドイツ語に堪能。2009年に『暗殺者グレイマン』でデビュー。執筆の取材で数多くの国々を旅し、軍人や法執行機関関係者とともに銃火器使用・戦場医療・近接戦闘術の高度な訓練を受けた。(グレイマン)シリーズは世界的な好評を博し、映画化されている
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生、早稲田大学商学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猿吉君
68
読むのがもったいなくてしばらく寝かせておく程に好きなシリーズ、若いジェントリーとかずるいぞグリーニー!(笑)感想は下巻に記載します。2023/01/04
Panzer Leader
61
フリーランスとして簡単と思われる任務を遂行中の現代偏と、CIA特殊活動部地上班に加入した12年前を描く二本立ての本作。新人だけに初々しいかと思いきや、ジェントリーはやっぱりジェントリーそのまま。若いだけに生意気ながらもザックに従い粛々と任務をこなす姿はちょいと新鮮。やっぱいいコンビだわこの二人。上巻は抑え気味のアクションシーンから派手派手しい展開になりそうな下巻に期待が高まる。2022/11/03
Richard Thornburg
49
感想:★★★★ シリーズ第11弾! 今回はタイトルからも何となくわかるように、若かりし頃のグレイマンが登場します。 ストーリー的には現在進行中の事件と12年前の事件を交互に切り替えながら進行していきます。 12年前のエピソードでゴルフ・シエラにジェントリーを加入させる際に、シリーズ第1弾「暗殺者グレイマン」に登場したモーリスがカーマイケルに対して反対していたり、おなじみのザックとは最悪の出会いだったエピソードはなかなか興味深いところです。2022/12/29
chiseiok
49
待望のグレイマン新作、今回は過去と現在が交互に語られる構成。つってもたかだか12年前だし、更に過去の新入りシェラ・シックスだった頃のジェントリーがもう全く初々しくないので、最初は「あれ?この章はどっちの時制の話?」と戸惑った。どっちのストーリーにも“健気な足手まとい”となりそうな予感ぱんぱんの女子が絡んでおり、そこはブレませんね〜グリーニー。上巻から物語はそれぞれ順調に疾走感を増して走り出しておりますが、正直まだ慌てる時間じゃない感じ。下巻では現在と過去ががっつり一本のぶっとい激流ストーリーになるのかな?2022/11/01
at-sushi@進め進め魂ごと
41
若かりしグレイマン=コートが、ハンリー、ザック率いるゴルフ・シェラに配属されたばかりのFNG(くそ新人)だった頃の話と、その過去と因縁のある相手を追う現代パートが交錯し、相変わらずのリーダビリティ。 毎度の事ながら私情と義侠心を最優先させるコートが、今回は特に怒りが激しそうで、過去編で彼に優しく接する分析官・ジュリアの身に不安しかない。下巻へ。2024/12/30