出版社内容情報
病身を押し、多発する情報員失踪の真相究明に当たるグレイマンは、やがて愛する女性の救出に赴き、世界を揺るがす陰謀の渦中に!
内容説明
“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる凄腕の暗殺者ジェントリー。重い感染症の治療中、彼はCIAから重大な任務を託された。アメリカの情報機関員が世界中で次々と失踪する事件。その謎を解く鍵となる人物を、ベネズエラから連れ出してほしいというのだ。同じ任務に当たっていた工作員のザックは、捕縛されたという。グレイマンは即座にベネズエラへ向かい、目標の人物を捕らえるが、謎の傭兵チームの襲撃を受けた!
著者等紹介
グリーニー,マーク[グリーニー,マーク] [Greaney,Mark]
国際関係・政治学の学士号を持ち、スペイン語とドイツ語に堪能。デビュー作である『暗殺者グレイマン』(2009年)執筆のための取材で、数多くの国々を旅し、軍人や法執行機関関係者とともに銃火器使用・戦場医療・近接戦闘術の高度な訓練を受けた。スクーバダイビングの資格も持っている。現在、テネシー州メンフィス在住
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生、早稲田大学商学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
79
うわあ、面白い! ここんとこ軽いノリだったので、シリーズ1作目に戻ったような緊張感がたまらない。UAE情報部、ベルリン民間警備会社、ロシアの刺客チーム、各々が超極太にうごめき(ああ!)絡まり(おお!)ついにウンター・デン・リンデンで邂逅し(うひー!)炸裂するは―――ジェントリーの嫉妬!!! やっぱさ、これがないとね。さあさあ、あいたたジェントリーはどう切り抜ける!?2021/10/09
くたくた
75
すでに無双を極めているグレイマンことジェントリー、前回も多勢に無勢だったがすでに読者は究極の安心感なので、これを打開(?)するためにグリーニーが選んだ手段は、なんとジェントリーの出力50%OFF+生命危機リミット付き。いつもなら救援に現れる“お父ちゃん”ことロマンティックことザックは監獄の中。そして、今回の風呂敷はまた、たっぷりとデカい。登場人物と舞台が錯綜するため、めったにやらないことだがメモを作成しながら読む。ついでに言うと至極シリアスである。前作でおおいに楽しませてくれたオレオレの自分語りはナシで。2021/09/19
Panzer Leader
74
前回の負傷の治療中にも関わらず任務に駆り出されるジェントリー。返す刀である企業に潜入したゾーヤの後方支援のためベルリンに移動。ゾーヤの暗殺をもくろむ組織にジェントリーをつけ狙う傭兵部隊、そしてベルリンでテロを起そうとするまた別の組織。いつもに増して国際諜報色豊かで、敵だらけのこの状況に一体どうなるんだーとの思いと期待で下巻へ! 2021/09/24
猿吉君
65
あまりにも強いので弱くしちゃうという発想が凄い!感想は下巻に記載します。2022/01/17
Richard Thornburg
54
感想:★★★★ シリーズ第10弾。 前作の事件後まもなくという感じで、満身創痍状態のグレイマン。 そんなグレイマンにハンリーが仕事の依頼に来るが、グレイマン自身が「半人前」と形容するくらい能力が落ちてるのに、作戦に従事することに・・・ ハンリーの手駒が少ないのもわかるけど、ムリな要求は計画を破綻させかねないとは思わないのかね~ ザックは捕らえられちゃうし、ゾーヤも作戦従事中に古巣のSVRの命を狙われるし、グレイマンは満身創痍。 2022/03/31