出版社内容情報
ストックホルムの高級マンションで夫と娘と暮らすフェイ。幸福に見えた生活は夫の束縛により崩れ去り、彼女はある復讐に乗り出す
内容説明
フェイは過去を捨て、新しい人生を始めるべくストックホルムにやって来た。偽名で通った商科大学で、のちに大企業のＣＥＯとなる好青年と出会い結婚。豪華な高層アパートで娘と三人で暮らす誰もが羨む完璧な家庭を築いた。それはまさに夢に見た生活だった。しかし夫の非情な裏切りをきっかけに、閉ざされていた過去の闇が再び目を覚まし、壮絶な企みが形を現していく。スウェーデン犯罪小説の女王が描く、華麗なる復讐劇。
著者等紹介
レックバリ，カミラ［レックバリ，カミラ］ ［Ｌ¨ａｃｋｂｅｒｇ，Ｃａｍｉｌｌａ］
１９７４年スウェーデン・フィエルバッカ生まれ。２００３年に“エリカ＆パトリック事件簿”シリーズの『氷姫』でデビュー。『黄金の檻』は、スウェーデンのみで３０万部を突破し、２０１９年にスウェーデンで刊行された本の年間売上第一位に輝いた
奥村章子［オクムラアキコ］
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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のぶ
81
エリカ&パトリック事件簿のシリーズとはかなり毛色の違った作品で、戸惑いましたが、新シリーズだそうです。主人公のフェイは夫のヤックと大学時代に知り合って結婚した。娘にも恵まれ、ヤックはフェイの力を借りて、友人と会社を起業し、成功と富を手に入れる。しかしヤックは浮気を繰り返し、フェイを裸同然で家から追い出してしまう。やがてフェイは緻密な計画に基づくヤックへの復讐劇が開始される「エリカ・・」のシリーズに比べミステリーの要素は薄く、ドラマに重点を置いた物語だったが面白かった。今後のシリーズに期待します。2021/07/01
ナミのママ
53
過去を捨てストックホルムに来て名前も変えたフェイ。美貌と頭脳でセレブな妻の座を手に入れる。自分を殺し、夢の生活を維持しようとするも、夫の裏切りから全てを失ってしまう。前半はそんな危うい生活と意味ありげな過去が書かれている。復讐を決意する後半。出来すぎ感も含めて小気味良い展開。いやー、やってくれますな。……国内小説だったら、ここまでやったら読者の反感をかい「やりすぎ」と言われるだろうな。私には執念で地の底に突き落とす復讐が痛快だった。2021/08/26
momi
38
妻は…夢のような完璧な家庭を築いたはずが夫の裏切りにより家庭は崩壊！すべてを失いどん底の生活からのしあがる見事な復讐劇！！最低最悪の夫に何故そこまで従順になれるのか…妻にイライラするも捨てられてからの行動は同じ女として応援したくなり読む手に力が入っていきます！そんな妻にも裏に隠された秘密がッ！！ねりにねられたストーリー展開！！ラストの爽快な逆転劇！！面白かったです！ 2021/06/25
星落秋風五丈原
32
夫がとんでもないダメダメでなんでこんな男選んだのって感じ。男見る目がないね。ただ話のテンポはよくするすると読めた。いやエロ描写がすごいですね。と言うかみんなバックが好きすぎる(笑)2021/07/08
kyoko
14
恐ろしいけれど、興味を引かれて夢中で読んだ。ただ一晩経ってみると、ちょっと大味だったかなあと。人間の裏の面や隠しておきたい負の心情をリアルに感じ取ることはできたけど、強引すぎる展開もあり。これは好みの問題だと思うけど、わたしはエリカ＆パトリックの物語の方がいいな。2021/07/28
