内容説明
グレイマンの追う銀行家は、CIA内部に潜む情報提供者を突き止める鍵となる人物だった。彼はロンドンでゾーヤと遭遇し、二人は互いに目的を告げる。その頃、情報提供者の雇い主で、ふたつの襲撃を命じた男は、英米に報復する大規模な陰謀を進めていた。やがてグレイマンとゾーヤは恐るべき陰謀の実体を知り、それを阻止すべく行動を開始する。だが行く手には強力な敵が!興奮と感動の冒険アクション小説。
著者等紹介
グリーニー,マーク[グリーニー,マーク] [Greaney,Mark]
国際関係・政治学の学士号を持ち、スペイン語とドイツ語に堪能。デビュー作である『暗殺者グレイマン』(2009年)執筆のための取材で、数多くの国々を旅し、軍人や法執行機関関係者とともに銃火器使用・戦場医療・近接戦闘術の高度な訓練を受けた。スクーバダイビングの資格も持っている。デビュー作のあと、グレイマン・シリーズを書き継ぎ、好評を博す。現在、テネシー州メンフィス在住
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生、早稲田大学商学部卒、英米文学翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
126
シリーズ8作目です。今回はCIAに呼ばれていく途中ロンドンの空港で襲撃を受け同乗していたCIAが捕まえていた銀行家が連れ去られます。さらにロシアの情報将校が保護されていた場所が襲撃を受けその将校も逃げ出します。なぜ襲撃を受けたか、その将校が逃げ出したわけが明らかになりますが結構凝った物語になっています。ロンドン、スコットランドでの銃撃戦、あるいはCIA内部の権力闘争、主人公たちのハンドラーがその思惑で動き複雑になります。また主人公の仲間(ロマンティックという名称)が増えます。楽しさを満喫しました。2022/10/18
猿吉君
99
グレイマン8作目、今回とにかくボコられるジェントリー、でも介抱してくれる人いるから良いんじゃないの、のドキドキワクワクする冒険小説です。①シリーズを追うごとに脇役のキャラ立ちが凄くなってきていてジェントリーの影が若干薄い。②黒幕より化物じみた強い敵の方が目立っている。③スーザン性格悪!もうちょっと良い人かと思いきやとんでもなかった。④ゾーヤは好きなキャラだけどアメリカ側にいるのは無理があるような。⑤ロマンティック(笑)点数80/100→安定しちゃった感があるものの充分面白い、ずっと続いて欲しいです。2021/07/21
のぶ
83
下巻に入り、上巻で連れ去られた男で、ジェントリーの追う銀行家はCIA内部に潜む情報提供者を突き止める鍵となる人物だった。一方、隠れ家で襲撃を受けたゾーヤとは合流し、恐るべき陰謀の実体を知らされる。二人はそれを阻止すべく共同で行動を開始する。上巻から続いたアクションは下巻でもヒートアップし、終盤の銃撃戦では手に汗を握った。本作は巨悪とジェントリー、ゾーヤの魅力が存分に出ていて、陰謀の複雑さはあったが、面白い作品だった。ジェントリーはジェームズ・ボンドやジェイゾン・ボーンに匹敵するヒーローだと思った。2019/11/09
Panzer Leader
80
今回はジェントリー・ゾーヤ・ザックのオールスター揃い踏みのチームプレイ。一人でも強力なのにこの三人が集まったらもう無敵。安心して読んでいられたけど、本当は抹殺指令が出されていたころのヒリヒリとした緊張感の頃が懐かしい。憎たらしいスーザンの存在だけど彼女がいなければCIA内部はジェントリーの味方ばかりになってしまうので必要悪としてこれからも懲りずに悪事を企んで欲しい。お気に入りになりかけたジェイソン君の退場は残念。最後にナイト・トレインと呼ばれて喜ぶザックが微笑ましい。2019/10/14
at-sushi@進め進め魂ごと
46
今回もザックニキが最高。「頭のいかれた警官」役や、「死亡確認。さっきより確実に死んだ」「アメリカだよ、くそったれ!」、「プレイヤー3がゲームに加わった」等々の名セリフでコミックパートを全部持っていき、最後に「ナイト・トレイン」と呼ばれてガッツポーズとか可愛すぎだろ。 ブルーア姐さんとコートのウィットの効いた対話(通話)も魅力の一つだったのだが、アンタ何してくれてんのよ、と。(気持ちは分からんでもないが) けど最後はRRR観た後のようなスッキリ爽快な読後感。このシリーズ面白すぎるわ。2024/07/21
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