出版社内容情報
親友を殺された殺し屋専門の殺し屋ヘンドリクスは、全米のギャング組織を束ねる〈評議会〉に復讐を誓うが……。シリーズ第2弾!
内容説明
全米の犯罪組織を束ねる“評議会”に親友の命を奪われた殺し屋専門の殺し屋ヘンドリクス。復讐を誓った彼は、秘密のヴェールに包まれた“評議会”の悪党どもを追うが…。一方、サンフランシスコではゴールデンゲートブリッジを狙った大規模爆破テロが発生。阿鼻叫喚の現場では、死んだと思われていた“評議会”の元幹部「悪魔の赤い右手」の姿が目撃される―黒幕たちが跋扈する、波乱のシリーズ第二弾。
著者等紹介
ホルム,クリス[ホルム,クリス] [Holm,Chris]
ニューヨーク州シラキュース生まれ。作家。“エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン”などに短篇を発表する一方、長篇としてはファンタジー犯罪小説“コレクター三部作”を上梓している。暗殺者マイクル・ヘンドリクスを主人公にすえたシリーズの第一作『殺し屋を殺せ』はアンソニー賞最優秀長篇賞を受賞した。続篇に当たる『悪魔の赤い右手―殺し屋を殺せ2』も“ボストン・グローブ”紙の2016年ベストブックに選ばれている
田口俊樹[タグチトシキ]
1950年生、早稲田大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
77
相棒を殺された復讐へと動くヘンドリクス。シリーズ2は、より軽妙なアクションスリラーな仕上がり。テンポがいいのでサクサクと面白く読んだ♪ 黒幕も割れたことだし、三部作にするのかなと思う。ただ他のレビューにもあるように、悪の組織が怖くない。ヘンドリクスの恨みつらみが伝わってこない。テレビドラマならともかく、小説ならその辺はキッチリと書いて厚みをもたせて欲しいなと。もちっと伏線とか張っといてよねと。でも次も読む♪ だって、ヘンドリクス可愛いんだもん。2020/07/23
Panzer Leader
51
前作の「殺し屋を殺す殺し屋」の設定が斬新だったけど本作ではちょいと軌道修正。懸念していた新たなパートナーも登場するし大規模テロも起きてスケールアップはしているんだけど、話の進め方がえらくご都合主義に感じられる。登場人物たちも良い人ばかりで、悪人が何人かいるけど悪の大組織である「評議会」に怖さが感じられず迫力不足。主人公や捜査機関も鋭さを感じられず何かグタグタしている内に終局を迎える。しかし貶しているだけみたいだけど、決して面白くないわけではなく爽やかなラストを感じる魔訶不思議な読後感。2019/08/17
み
25
一気読み(^_−)−☆お友達の代わりに女子が登場、孤軍奮闘じゃなかった。2作目で、グレイマンにかなり追いつきました、良いヒト度アップ。次作が楽しみです♪2020/07/25
Katsuto Yoshinaga
9
前作も良かったが、この2作目はさらに良い。殺し屋と殺し屋の相棒志願のおねえちゃんが「お母さんは知ってるのか?」「あなたのお母さんは知ってるの?」なんて会話交わしたり、赤い右手と殺し屋が「それで娘は救えるのか?」「たぶん」「おれはどうなる?」「強運に恵まれていれば、生き延びる可能性もないではない」という痺れる会話を交わし、赤い右手が声をあげて笑う。痺れるシーンも満載で、チェット・ヤンシーやらサルといった悪役造型が良い。FBIとか元CIAの登場とか、現代の米国冒険小説の王道要素もたっぷり。(コメに続く)2020/06/23
kurupira
8
ヘンドリクスってもっとプロっぽくなかったけな? 映画と違い現実的な設定にこだわったのかな、、そして相棒のハッカー万能説。。なんとなく話に継ぎ接ぎ感があったが、ラストの方は盛り上がったか、上手い脚本家が書けば映像化で化けるか?