ハヤカワ文庫NV<br> サンクトペテルブルクから来た指揮者

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ハヤカワ文庫NV
サンクトペテルブルクから来た指揮者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150414306
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

出版社内容情報

大規模な企業買収計画の裏で、思わぬ事件に直面する男が味わう恐怖と苦闘。ソ連崩壊後の闇社会に展開する、非情な陰謀の標的は?

カミラ・グレーベ[グレーベ カミラ]
著・文・その他

ポール・レアンダ・エングストレーム[レアンダエングストレーム ポール]
著・文・その他

府川 由美恵[フカワ ユミエ]
翻訳

内容説明

二〇〇三年、かつてない経済成長に沸くロシア。故郷スウェーデンを離れてモスクワの投資銀行に勤めるトムは、大手石油企業の買収プロジェクトに携わるチャンスを得る。しかしトムが斡旋した富豪が何者かに殺され、さらには買収先企業と関係のあった弁護士が爆弾テロで命を落としてしまう。立て続けに起こる事件との関連を検察に疑われたトムは、しだいに厄介な立場へと追い込まれ…。巨大国家の裏面を暴くサスペンス!

著者等紹介

グレーベ,カミラ[グレーベ,カミラ] [Grebe,Camilla]
スウェーデンの作家。実業家として活躍するかたわら、2009年に妹のオーサ・トレフとの共著『心理療法士ベリマンの孤独』(ハヤカワ・ミステリ文庫)で作家デビュー

レアンダ・エングストレーム,ポール[レアンダエングストレーム,ポール] [Leander‐Engstr¨om,Paul]
スウェーデンの作家・慈善事業家。ロシアの金融業界で培った経験をもとに『サンクトペテルブルクから来た指揮者』の草稿を執筆。それをグレーベに持ち込んだことがきっかけで作家コンビを結成した

府川由美恵[フカワユミエ]
1966年生、1997年明星大学教育通信部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ケイ

116
【W杯に】ストックホルムから海を渡り、そう遠くない所にラトヴィアもサンクトペテルブルクもあるが、スウェーデン人には知りえない裏のある世界。マンケルは「リガの犬たち」で1991年のラトビアを描いた。こちらは、最初のサンクトペテルブルクが1991年。ロシア経済成長を見込んで現地に赴くスウェーデンの男は、ロシアの恐ろしさを身をもって知る。そして舞台は10年後のロシアへ。石油、ガスが民営化する時に株を手にした新興資本家オリガルヒたちが生まれ、政府と癒着している。巨大マネーのために人の命が虫けらの如く扱われる。2018/07/02

ryokun ピミールサンドおじさん

2
2003年、ロシア経済が好況にわく中、投資銀行で金融アナリストを務めるスウェーデン出身の主人公が、石油新興財閥の大株主から、同業他社の買収案件を持ちかけられるが、それを担当したせいで政財界を巻き込んだ巨悪のヴァイオレンスに嵌められていく。主人公が探偵でも刑事でも諜報機関出身の工作員でも元軍人でもなく、成り上がり精神の強い金融マンで、彼と行動をともにする検察官も切れ者ではない。そんな二人がどう結末に至るか、という疑問と、絶妙なプロットの構成から、地味な内容ながらもリーダビリティーはものすごい2018/03/29

ジョニー

1
株式をめぐる争いがメインだが納得感のない設定だった。そもそも最初の株譲渡をしなくても手数料を払えた。周りの人間を殺して脅すのではなく所有者を拉致して売却契約にサインさせればいい。必然性のないバイオレンスを並べても小説として面白くはならない。2018/07/22

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