出版社内容情報
名句の暗記が新たな名句を生み出す。絶対に覚えたい句をテーマ別に配列。子規から現代までの名句を、自然・動物・植物・人間・生活・様相・技法などのテーマ別に分類。他に「切れ・切字」「俳句と口語」「新興俳句」「季重なり」「句会の方法」など、実作者必携の知識満載の名句集。
角川学芸出版[カドカワガクゲイシュッパン]
編集
芦澤 泰偉[アシザワ タイイ]
著・文・その他/イラスト
内容説明
会心の一句を作ったつもりなのに、誰それの句にすでにある、と言われたら…。皆が知っている名句は基本として覚えておきたいもの。また、名句を覚えておけば、その秀逸な言い回し、思いもかけない発想法が句を作るときに役立つ。「人間」「生活」ほか、子規から現代までの句をテーマ別に編集。著名俳人や句集、切れや切字、技法などの必須知識、難読季語クイズや間違いやすい文法の解説も収録した、実作者必携の名句集。
目次
自然
動物
植物
人間
生活
様相
技法
1 ~ 1件/全1件
- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
35
葉桜の中の無数の空さわぐ(篠原梵)兜虫一滴の雨命中す(奥坂まや)ちるさくら海あをければ海へちる(高屋窓秋)じゃんけんで負けて蛍に生まれたの(池田澄子)春の灯や女はもたぬのどぼとけ(日野草城)鰯雲子は消ゴムで母を消す(平井照敏)わが墓を止り木とせよ春の鳥(中村苑子)広島や卵食ふとき口開く(西東三鬼)飛込の途中たましひ遅れけり(中原道夫)蜜豆をギリシアの神は知らざりき(橋本夢道)秋風に痩せて空也は仏吐く(北澤瑞史)おそるべき君等の乳房夏来る(西東三鬼)いきいきと死んでゐるなり水中花(櫂未知子)2021/04/07
双海(ふたみ)
21
人生、精神、文化、衣服、春の花・・・等々。テーマ別に編集されている。1000句を暗誦するのは容易ではないが、折に触れて読み返したいと思う。2017/10/15
双海(ふたみ)
18
再読。前回は流し読みだったので、今回は気に入った俳句を読書ノートへ転写しました。「手に拾ふまでの紅葉の美しさ」(和田順子)・「春惜しむ おんすがたこそとこしなへ[永久へ]」(水原秋櫻子)・「冬菊のまとふはおのが[己が]ひかりのみ」(同前)等々・・・。前から気に入っていた俳句もたくさんあって嬉しかった。あとはちゃんと頭の中にインプットできればよいのだが、これがなかなか・・・(笑)2017/11/25
六波羅
18
千もある俳句なんて通読しない。どうせ全部覚えきれないんだから。適当にページをめくり、ランダムに名句を探す。そんな読み方だ。ここでは僕が選らんだ名句を書かない。インプットで言語を抽象化してるから、情景は覚えているけど、アウトプットしようとすると、もう元に戻れなくなり、言語化できない。僕たちは語りえぬものには、沈黙するしかないのだ。いつ終わる事ない名句探索への旅立ちは まだまだ続く。2014/10/26
馨
15
昔の歌人からまあ最近の人、作家等1冊にまとめられており贅沢です。芥川龍之介や夏目漱石も入っています。色んな人のを読みわかったのは、私個人的に男性が詠む句の方が好きなこと、種田山頭火が好きだが高浜虚子も好きな感じだったこと(笑)、上手い人は17文字で季節感や心情を深く描いていること。時代は変わっても浮かぶ風景は変わらないと再確認。あと猫を詠んだ句は全部可愛かったです(笑)2015/01/03
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