ハヤカワ文庫NV<br> ニューヨーク1954

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ハヤカワ文庫NV
ニューヨーク1954

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150414252
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

赤狩り旋風が吹き荒れるNYの片隅で、一人の男が拷問・惨殺された。事件を追う刑事が味わう謀略と裏切り。真実はどこにあるか?

内容説明

アメリカ全土に赤狩りの嵐が吹き荒れ、不安と恐怖が人々を支配している時代―市警の刑事キャシディは奇妙な殺人事件にぶつかった。ブロードウェイのダンサーが自宅の安アパートで拷問を受けて殺されたのだ。彼の部屋には収入に不釣り合いな高級家具があり、どうやら不法な金づるを握っていたらしい。だが捜査を開始したキャシディにFBIがストップをかける…冷戦下のニューヨークを舞台にした歴史ノワールの会心作。

著者等紹介

テイラー,デイヴィッド・C.[テイラー,デイヴィッドC.] [Taylor,David C.]
ニューヨーク生まれのニューヨーク育ち。その後20年以上にわたってロサンジェルスで、映画やテレビの脚本、製作などを手がけた。その間に短篇小説も発表し、またオフ・ブロードウェイでミュージカルの制作も行なっている。『ニューヨーク1954』は彼の長篇デビュー作で、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)のエドガー賞最優秀長篇賞候補となり、ネロ・ウルフ賞を受賞した。ボストンとメイン州の沿岸地方に在住

鈴木恵[スズキメグミ]
早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゃお

26
赤狩りの嵐が吹きあえるアメリカ。N.Y市警のキャシディは、一つの殺人事件の捜査にあたるとFBIの横槍が入ったかと思うとCAIAやKGBなどの諜報機関の影も。自身の家族にまで危機が及ぶ中で、決して正しいやり方ではなくともキャシディが権力に立ち向かう姿に惹き込まれます。また、人々が時代の流れの中で感じる不安や恐怖感、そしていひとつひとつの場面場面の雰囲気がよく出ていて、古き良きハードボイルドのスタイルが読んでて心地良かったです。続編もあるとの事で楽しみ。2018/03/25

あさうみ

20
骨太のハードボイルドです!!1954年のソ連と冷戦下にあったニューヨークが舞台。読んでると、ジャックダニエルが飲みたくなる。市警の刑事キャシディが拷問して殺された男性ダンサーを捜査するが…FBIに妨害され、さらにソ連との繋がりがある者を強制追放する独裁に家族が巻き込まれていく。史実に基づき、存在した歴史上人物に絡ませて上手くミステリーが作られている。ハンサムで頭のきれる刑事キャシディが見る断片的な予知夢も面白い。本国では続編が出ているので、ぜひ翻訳を!あの人物の行方が気になります。堪能しました!2018/01/14

emitaku

15
赤狩りの嵐が吹き荒れる1954年のニューヨーク。エルロイ作品でおなじみのフーヴァーさんほか、時代の大物が登場する歴史ノワールとしてももちろんだけど、風変わりな刑事のキャシディさんのキャラがとてもいいんですわ。時代を描写する小道具も効いていてハードボイルドの味わいも楽しめるうえ、ひねりまくりの展開もアクションシーンも文句なし。すごい新人作家が出てきたもんですなあ。力いっぱい言わせてもらいます、おもしろかった! 訳者あとがきがすばらしいことも付け加えておきます。2018/05/13

sanosano

13
これ、かっこいいぞぉ。主人公も相棒も女も脇役たちも。当時の雰囲気もなんとなく伝わって来るし、ストレートに突き進む感じがなんとも素敵。この時代ならではの大技使っちゃったけど、次は何を読ませてくれるのか楽しみ待つことにする。2018/07/01

niho

9
マイケル・キャシディ。また一人魅力的なキャラクターに出会ってしまった。カーソン・ライダー然り、こう周りがほっといてくれない系刑事が好きなんだよなぁ。そして若くてハンサム。良いよね(*´-`) 赤狩りについてはざっくりとしか理解出来ていないのですが、マッカーシーやロイ・コーン等実在の人物も沢山関わってきます。殺人事件に家族のこと、問題が山積みの中、ネットも携帯も無い時代、とにかく動いて考えて閃いて(時に人を脅して)解決して行きます。凄く映像向きな作品だなぁという印象。本当面白かった。早く続編読みたい!!2018/01/05

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