出版社内容情報
映画「僕のワンダフル・ライフ」原作者の会心作
相棒はおれの頭の中にいる? しがない回収屋の頭に棲みついたのは、誰かに殺されたという不動産屋アランの霊。やむなく結成された異心同体の超異色コンビが追いかけるのは、もちろんアランを殺した犯人だ! だがその前途は紆余曲折、一進一退。はたして2人(?)の運命は? 映画「僕のワンダフル・ライフ」の原作者で全米ベストセラーのユーモア作家が贈る、スリルと笑いと涙が満載のサスペンス。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Norikko
5
ラディとアランが、きっちり協力し合わないところが面白い。稀に共鳴する部分も楽しい。ダメ人間と思われそうな人々にも、ちゃんと向き合っていくラディが魅力的。2018/02/10
J・P・フリーマン
3
片田舎でレポマンをしながら妹のバーで用心棒として働くラディ。ある日人が殺される夢を見て、それから頭の中で殺害された人の声が聞こえるようになる。次から次に舞い込んでくる厄介ごとに忙殺されながら、ラディは声の主アランと共に殺人事件を追っていく。二心同体のラディとアランはまったくおかしなコンビだが、彼らの周りのキャラクターも濃いメンツがずらりと並ぶ。ただ、最初に被害者と一緒のため犯人はすぐにわかってします。そのため「いったいだれが」というハラハラ感が減ってしまっているのが難点かな。2017/12/07
とし
1
犬や猫が(心の中で人語を)しゃべるタイプの小説の亜流で、ユーモア半分シリアス半分的な小説かな思っていたら、全編シリアスなストーリーで面白かった。 ただ最後のシーン。いくら何でも自分で自分の首を絞めるような方法は取らないだろ、と思ってしまった。2018/05/28
ジョニー
1
あとがきで分かったが野良犬トビーを書いた人なんだ。今作は死んだ人の意識が主人公に寄生する話でトビーの設定と似ている。ユーモアミステリとして楽しめる。相変わらずハヤカワの邦題のセンスの無さで手にとって貰えない恐れが高いな。主人公の仕事がレポマン、ローン未払い者の自動車を本人の同意なしに回収するもの、というのもユーモアたっぷりに書かれている。レポマンの真夜中の仕事という題名が最後の章の章名になっているのに、閃光はどこにも出てこないよ。続編が日本でも出るといいな。2018/03/24
mercury
1
タイトルの意味が最後までわからなかった。でも、最初の数ページでなんとも言えない期待できるぞ感があり、それは裏切られない。主人公には悪夢、オカルト、殺人、信用問題、借金、家族、友人、恋愛、過去とありとあらゆる問題が盛りだくさん。ちょっと解決法方が雑じゃないかなと感じるところもあるが、ミステリー以外の要素もたっぷり楽しめる。あとがきによると続編もあるらしい。2018/02/13