内容説明
それはパーティーの夜に起きた。だが、わたしの記憶はそこだけ消えている。何が起き、誰が死んだのか?―学生時代の友人だったクレアの独身さよならパーティーへの招待。かつてクレアとの間には色々なことがあったのに、わたしは誘い込まれるように招待に応じてしまった。森の奥に孤立した別荘に集まった六人。ぎくしゃくした奇妙な雰囲気のパーティーが始まった…悪夢のような週末と惨劇を描く、気鋭のサスペンス!
著者等紹介
ウェア,ルース[ウェア,ルース] [Ware,Ruth]
英国サセックス州ルイス出身。マンチェスター大学卒業後はパリに移り住むが、その後ロンドン北部に落ち着く。ウェイトレス、書籍販売、英語教師、広報担当の経験あり。『暗い暗い森の中で』で小説家デビュー
宇佐川晶子[ウサガワアキコ]
立教大学英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
86
タイトルからの印象と裏表紙の説明にある“森の奥に集まった六人”、“悪夢のような週末と惨劇”をサラッと読んでしまったために、勝手にホラーかサイコサスペンスものを期待して読んでいたので、途中、ん?ミステリ?と気がついた辺りからはアレレと言う間に消化不良気味で終盤を迎えてしまいました。けど、10年前を引きずる女性主人公は私には苦手で彼女の彼への想いがプチサイコに感じられました。しかし、映像にしたら誰がなんのために仕掛けた罠なのか、誰が犯人なのかは楽しめるかもしれない。著者デビュー作とのこと、次回に期待したい。2017/07/15
星落秋風五丈原
38
ヘン・パーティとは所謂女性版バチェラー・パーティである。そもそも森の中の家という設定がおかしい。普通はリゾート地などで男性ストリッパーを呼んだり、皆で贈り物を公開するなど結婚前のひと騒ぎをして、花嫁が無事花婿の元に嫁ぐのを悪友たちが見届けるのがセオリーだ。それなのに人里離れた場所では、ひっそりしたお祝いで発散できないし、やる事がクレー射撃とは女性の集まりにしては物騒だしバチェラーパーティに相応しくない趣向だ。一気読みさせる力はあった。まあデビュー作なので構成力はこれからアップしてゆくのでは。2020/11/23
さといも
21
図書館本。なんで結婚式に呼ばれてないのにパーティに参加するの?過去に色々あった友達ならいちいち友達に行くか行かないか聞かなくて良くない?スルー一択じゃない?私なら行かないんだけどこれは私が自分勝手だからなのかな。ずっとそればかり気になって主人公の迷いとか辛い気持ちとか苦悩とかが分からなくて。帰れば良いじゃない。って思ってしまって。ウンザリしちゃった。驚きはあったんだけどやっぱり主人公の行動には納得いかない。2018/08/26
will
20
暗い暗い森の中の一軒家に、何を目的に集めたのか? 集まったのか? 男女6人。ノーラが犯人に思い当たるのは単純な一点。またノーラの過去の秘密が最後まで明かされない。気になる。それが知りたくて最後まで読んでしまった。という中盤までは退屈な物語。まあ時間があれば暇潰しにどうぞ。2017/12/17
ゆのん
19
いやぁ、面白かった!発売日に仕事帰りのボロボロの体で書店に寄った甲斐がある。物語はヘン・パーティで起きた痛ましい事故。主人公には事故の直後からの記憶が無い。本当に事故なのか?ハラハラ、ドキドキ、イライラが止まらない。デビュー作がこの作品なんて素晴らしい!映画にもなるらしい。とにかく次回作を早く読みたい!2017/06/26