出版社内容情報
イタリア、ナポリの残虐非道な殺人事件。それは昔の犯罪小説に影響されて起きたのか?
内容説明
イタリア、ナポリ。ある兄弟が小さな地下室を借りた。後日、人体の一部らしきものが入ったビニール袋が、地下室の入口で発見された。そして地下室は血の海になっていた…。この兄弟が残虐な殺人を犯したのだろうか?行方不明のアメリカ人学生が被害者なのか?奇怪なことに兄弟の犯罪は『ある殺人の記録』という本に影響されたようだった―ある犯罪と、その周辺でままならぬ人生にあえぐ人々を描く、驚愕の第三巻。
著者等紹介
ハウス,リチャード[ハウス,リチャード] [House,Richard]
イギリス出身の作家、映像作家。シカゴ・アート・インスティテュートで芸術修士号、イーストアングリア大学で博士号を取得。シカゴを拠点とした団体“Haha”の一員として様々なアートプロジェクトに参加。長篇二作を発表した後、2013年に『クロニクル』四部作を発表。同書はブッカー賞候補となり、注目を集めた。現在バーミンガム大学で創作を教える
武藤陽生[ムトウヨウセイ]
英米文学・ゲーム翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
對馬 正晃
7
これ単体であれば、まぁそこそこのサスペンス・スリラーなのでしょうが、4部作のラスト前に挟んでくる意味がちょっと分からないです。第4巻を読めと作者は言いたいのでしょうが、ちょっと魅力がないですね・・・。2024/10/05
mejiro
7
予想外に奥が深く一気に読んだ。登場人物は、ごく普通の人々。悩みを抱えて生きる彼らに殺人という非日常が降りかかる。描かれる殺人は衝撃的で生々しい。人間がある日突然姿を消し、周囲に様々な波紋を残す。これは特別ではなく、形を変えて世界中で起きていることを語っている。読了後も心を揺さぶられて落ち着かなかった。本書はこの四部にわたる物語で作中作という特異な位置を占めている。最初に読んでしまったが、この一冊の中にひとつの世界が確立し、とても読み応えがあった。2015/10/01
orangepelican
0
突然違うジャンルの小説になったので、あれ?と思いましたが、普通に読むことはできました。この話が1部、2部とあわせ、4部でどのようにまとめられていくのだろう?というのが想像がつかない。4部に期待したい。2016/05/29
うんの
0
なんとか読み終えたので第4巻に期待せざるを得ない。2015/08/14
読書と紅茶🥰
0
1~3巻通しで読むと意味不明だけれど、この本単体としては面白かった。ナポリの低層に住む人物たちが生き生き(?)と描かれている。2015/08/04