出版社内容情報
おれはアメリカのスパイか、それとも中国のスパイか？ 諜報界の谷間に落ちた男の反撃
内容説明
おれは、いったいどこのスパイなんだ？アメリカ情報部によって上海に送りこまれたおれは、特に任務もなく、町で知りあった恋人と平安かつ怠情な日々を過ごしていた。ところが、たまたま紹介された中国企業のボスに誘われて入社したことで微妙な立場に立つ羽目に。その会社が中国情報部の隠れ蓑だったのだ。すぐにアメリカ情報部から情報収集を命じられるが…スパイ小説のベテランが現代諜報戦の裏側を描き出す話題作。
著者等紹介
マッキャリー，チャールズ［マッキャリー，チャールズ］ ［ＭｃＣａｒｒｙ，Ｃｈａｒｌｅｓ］
１９３０年アメリカのマサチューセッツ州生まれ。陸軍在籍中に“スターズ・アンド・ストライプス”紙の記者となり、１９５０年代にアイゼンハワー政権下でスピーチライターをつとめ、のちＣＩＡに転じて実際に世界各地でスパイ任務に就いたという。１９６７年にＣＩＡを退職して作家に転身。１９７３年に発表した初のフィクション『蜃気楼を見たスパイ』で高く評価され、以後、詩人でジャーナリストのスパイ、ポール・クリストファーとその係累を主人公にしたシリーズなどを次々と発表してきた
府川由美恵［フカワユミエ］
１９６６年生、１９９７年明星大学教育通信部卒、英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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chonta
5
派手なアクションはほとんどない、地味で渋いほうのスパイ小説。中国っていうところが時代を反映しているといえるかもしれないけど、どんなにテクノロジーが進化したところで、諜報活動は昔から変わらず、だまし、だまされの心理戦。 ちょっとシニカルでウィットに富んだ文章がいい感じ。『アシェンデン』とか『ヒューマン・ファクター』とか読み返したくなっちゃった。2015/03/03
一江春水向東流
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4星.這本在圖書館無意中翻到的.被描寫一個美國間諜在上海被一個上海美女騎車相撞展開的開頭所吸引.讀到了最後.本來只是懷著因新冠回不了國的鄉愁讀的，誰知描寫上海的就只有開頭一小部分，之後的大部分都是發生在美國本土的.本書兩大主題就是突然消失的2年相處的炮友，以及中美諜戰.後者也逃脫不了「特工」的俗套，但是開頭和結尾處的有關撞車炮友的描寫卻十分讓人動容.還有就是在誰都無法相信的間諜生活中，4位炮友都是真實的存在.完整地串連起了整個故事。使有特工經驗的83歲作者在本書最後不由感嘆「世界を動かすものは偶然さん」。2020/09/16
