出版社内容情報
失策を犯して場末の閑職へと追われたスパイたちは、全英を揺るがす事件に巻きこまれた
内容説明
“泥沼の家”と呼ばれるその部署は、英国情報部の最下層だ。不祥事を起こした部員はここに送り込まれ、飼い殺しにされるのだ。若き部員カートライトも訓練中のミスのせいでここに放り込まれ、連日ゴミ漁りのような仕事をさせられていた。もう俺に明日はないのか?ところが英国全土を揺るがす大事件で、状況は一変した。一か八か、返り咲きを賭けて“泥沼の家”が動き出す!英国スパイ小説の伝統を継ぐ新シリーズ開幕。
著者等紹介
ヘロン,ミック[ヘロン,ミック] [Herron,Mick]
イングランド北東部のニューキャッスル・アポン・タイン生まれ。オックスフォード大学ベリオール・カレッジ卒業。2003年にDown Cemetery Roadで作家デビューし、オックスフォードを舞台にしたミステリ小説を発表してきた。『窓際のスパイ』は長篇第6作にあたる初のスパイ小説で、英国推理作家協会(CWA)のスティールダガー賞候補となった。そして、続篇にあたる2013年のDead Lions(早川書房刊)では、見事にCWAゴールドダガー賞を受賞している
田村義信[タムラヨシノブ]
1950年生、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
63
Apple TV+でドラマ化となっている本書の予告編を観て、これはドラマを観る前に原作を読まねば!と、さそっそく読み始めたら、見事にハマった!面白い!MI5の中でも落ちこぼれが左遷される「泥沼の家」そこにいるひとりひとりのキャラを知れば知るほど、なんとも愛おしくなる。完璧なスパイよりも、落ちこぼれのスパイの方が断然魅力的だ→2022/09/28
ほちょこ
36
話も登場人物もとっ散らかってて、まとまっていくのに全体の構成の3/4を使ってて、読むのに苦労した。でも苦労したかいあって、今後の「泥沼の家」の活躍に期待できる。2018/08/05
うたかたの日々
28
やっと読み終えました。登場人物が多くてこんがりぎみでなかなか読みすすまずで随分時間かかりましたが、後半になって登場人物も理解してきて面白くなり一気読み。登場人物忘れないうちに次も読んでしまおうか思案中。個人的な好みでいくと、悪者をズバッと裁いて欲しかったのですが、続きの展開に期待しておきます。2020/09/03
ハスゴン
25
行き場がなくなった人たちの物語は沢山あるかと思いますが、それがスパイというところが面白く、まだ慣れてない作家なので読みにくいところがありましたが、次回作は賞をとった様なので楽しみです。2016/05/02
わたなべよしお
25
なかなか良かった。ル・カレとは違って、読後の爽快感も味わえた。とはいえ、スパイ小説としては、やはりスケールが小さい。描きぶりもあるのだろうが、独特の緊迫、緊張感にも欠ける。なんか、貶しているみたいだけど、エンタメとしては合格点だと思う。まぁ、次作はCWAゴールドタガー賞も受賞しているみたいだから、そっちも早く読みたい。2014/10/23
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