ハヤカワ文庫<br> 世界が終わってしまったあとの世界で〈上〉

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ハヤカワ文庫
世界が終わってしまったあとの世界で〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 457p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150413040
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

最終戦争後の世界。重大な任務を帯びて旅に出たぼくらは奇怪な陰謀に巻き込まれていく

内容説明

最終戦争後の世界。幼いころから苦楽をともにしたぼくと親友ゴンゾーは、一種のトラブルシューターとして活動している。ある日、戦後世界の秩序を維持している装置“ジョーグマンド・パイプ”の大火災を消し止めるよう依頼されたぼくらは、大量破壊兵器によってもたらされた混沌のなかへと乗り込んでいくが、行く手には奇怪な陰謀が待ち受けていた―。大型新人による波瀾万丈の近未来青春アクション・サスペンス登場!

著者等紹介

ハーカウェイ,ニック[ハーカウェイ,ニック] [Harkaway,Nick]
1972年、イギリス、コーンウォール生まれ。ケンブリッジ大学で社会学と政治学を専攻。2008年に『世界が終わってしまったあとの世界で』でデビュー。様々なジャンル・フィクションの要素を織り込んだ独特の作風が高く評価される。妻子とロンドン在住

黒原敏行[クロハラトシユキ]
1957年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もち

17
「イエスと伝えてくれませんか。イエス、イエス、イエスとくり返したと」◆戦争後、汚染中和パイプの周辺でしか生存できなくなった世界。ぼくと親友はパイプ火災の消化を依頼される。蘇る今までの人生。波乱を潜り抜けてきた二人が、現場で遭遇したのはーー■終末に冒険と恋と青春とアクションを掛け合わせ、饒舌で仕立てた長編SF。想像力が注ぎ込まれた心躍る荒唐無稽さは、この著者にしか創れないものだ。ほぼ脱線に見えるも、本筋を忘れる面白さなのでご安心を。2019/02/06

けいちゃっぷ

13
第1章を読んだところでは〈〉付きでポイントになりそうな言葉がいくつかでてきたが、とりあえずは『恐怖の報酬』のように進むのかと思いきや、第2章以降は語り手の子供時代からの話になって少々ガックリ。だが、きっとこれが後になって効いてくるんだな。結構読ませるが、この「終わった世界」の様相がファンタジー的な雰囲気になりそうなことを危惧しつつ下巻へ。 464ページ2015/02/25

わたなべよしお

9
 なかなか素敵な饒舌です。子供の頃から大学にかけての話は実にスムーズで、読んでいて楽しい。でも、ストーリーは全く進まない。全体バランス、大丈夫?と下巻に進む。2014/05/17

既製たぬき

8
上巻は大半が世界が「逝ってよし戦争」で滅びる前の時代。主人公たちの出会いと青春を描く。上巻の面白さは軽快でユーモラスな社会風刺と、主人公を取り巻く個性豊かな大人たち。明るく優しいルビッチ夫妻、堅物理事長「伝道者」、謎めいた武道師範ウー老師、ハートマン軍曹めいた新兵教官ロニー・チャン、知性溢れる抵抗運動指導者ザッハー・ベイ。諧謔に満ちたセリフ回しと地の文で圧倒してくる。翻訳も素敵。「go-away war」を「逝ってよし戦争」とつける秀逸さはなかなか。2014/06/26

すけきよ

8
かなりヘンテコな作品。『カンパニー・マン』、『パインズ』と最近は、青背よりも白背の方が好みの作品が多い気がするなぁ。最初はなかなか世界観がつかめなかったんだけど、慣れれば、「ぼく」の飄々として、危機感のない語り口は癖になる。特に、回想に出てくる拳法修行や学生運動は嘘かホントかわからず、かなり面白い。この語り口と、虚実に見分けがつかないエピソード、舞台設定が実は不可分で、物語を一体化しているところが非常に巧み。【つづく】2014/05/12

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