内容説明
ドミニカはネイトを誘惑する。が、CIA側は彼女がSVRの諜報員であることを突き止め、ネイトは彼女を寝返らせるよう指示される。だが、二人の関係は思わぬ方向へ。やがてワーニャはCIAに内通するスパイを暴く策略を講じるが、CIAも米国内に潜伏するロシアのスパイをあぶり出す作戦を展開する。そして、ドミニカとネイトには苛酷な試練が襲いかかってきた。元CIA局員の著者が予断を許さぬ展開で描く大型スパイ小説。
著者等紹介
マシューズ,ジェイソン[マシューズ,ジェイソン] [Matthews,Jason]
元CIA局員で、旧作戦本部、現国家秘密本部に在籍していた。33年にわたる勤務期間、海外で国家安全保障に関する秘密裏の情報収集活動に携わり、敵に絶えず監視された地域での工作を専門としていた。旧ソ連圏の東欧諸国、東アジア諸国、中東諸国、カリブ諸国を標的としたリクルート活動を指揮し、CIA海外支局長を歴任して“ならず者国家”の大量破壊兵器計画に対抗するための隠密作戦計画を管理するとともに、諸外国と連携して対テロ作戦にかかわった
山中朝晶[ヤマナカトモアキ]
1970年北海道生、東京外国語大学外国語学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
152
非情なスパイ世界の冷酷さが伝わってくる。終わり方も良かった。(映画と結末は異なるが、映画の方が著者の意図をよりよく汲み取った気がする。)愛し合う二人の関係は今後はより厳しいものになっていくと暗示される。それにしてもスパイテクニックがこれでもかと披露されるのに舌を巻く。かつて経験と勘に頼っていたスパイ活動が、行動パターンとして数値化され、数学と統計と予測に基づいて行われるようになる。こんな世界でも戦うのは生身の感情を持った人間なんだな。2022/09/09
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60
??☆☆☆。結論から言うとつまらなかった。三人称の地の文が乱れに乱れて話を広げ過ぎて一体何の話をしているのかさっぱり解らなくなった。『レッドスパロー』は?ドミニカどこ行ったの?主役だよね。これはちゃんとプロット書いたのかね。全体の話がもの凄く歪な形をしている。レッドスパローが役立つ場面もなし。相手の感情が色で見える特殊能力も活かせず、主人公もネイトも本当に素人臭い。特にネイトはドミニカがいるとビジネスとか言う癖に離れると愛してるよ、ドミニカ〜みたいな情緒不安定ぶりは全く共感出来ない。…つづく。2018/09/04
うたかたの日々
25
緊張感が続き、最後までどうなるのかと後半はどんどん読み進む。最後もう少し先まであるとよかったのですが、その後が気になります。2021/08/28
わたなべよしお
15
やはり、なかなか面白かった。できれば続きを読みたいですね。 2018/04/27
ハルト
11
読了:○ おもしろかった!著者が元CIAなだけあり、終わらない冷戦や水面下でのスパイ活動の様子がとても真実味あり生々しい。ロシア側の美貌の女スパイに施される養成学校での教育内容にもびっくり。二つの大国の間で翻弄される男女のスパイたちの運命はどうなるのか。よいスパイ小説でした。続きが気になるので、続編が出るのならぜひ読みたいです。あと章ごとにある作中に出てきた食事のプチレシピが、大変おいしそうで夜読むと困ったり。2013/11/06