出版社内容情報
夫の転勤先で、妻のケイトは身も凍る疑惑に襲われる。意外な展開が連続する傑作巨篇。
内容説明
ワシントンDCに住むケイトは、夫が新しい事業を始めるルクセンブルクに息子たちとともに移住した。やがて彼女はマクレーン夫妻と知り合うが、夫妻にはどこか怪しげなところがあった。何か犯罪を企んでいるのか?それとも以前ある組織に属していたケイトの過去を探っているのか?あるいは彼女の夫を狙っているのか?疑惑の迷路の中で、彼女は想像を絶する事実を知ることに。意想外の展開が連続するサスペンス巨篇。
著者等紹介
パヴォーネ,クリス[パヴォーネ,クリス][Pavone,Chris]
1968年生まれ。ニューヨーク市で育ち、コーネル大学で政治学を学ぶ。その後、いくつもの出版社に勤務し、編集者として料理本などを手がける。自らもワインのカタログ本を執筆し、1999年に出版した。2012年には初の小説である『ルクセンブルクの迷路』を発表、大好評を博して全米でベストセラーとなった
澁谷正子[シブヤマサコ]
1957年生、早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
suzukimaru
4
奥様は元CIAで旦那がハッカー。移住先のルクセンブルクで出会った夫婦が実はFBIで皆んなお互いに嘘つきまくってっるって何だかバカにされたような話だなぁ。主人公のCIAらしからぬウッカリ加減や挙動不審さが違う物語を想像させたのだが2014/06/09
ひなた
3
★3 MWA新人賞受賞作。物語は現在と二年前の二つの時制で語られる。このタイプの小説は二つの時制が微妙にシンクロしつつ進み、ある時ぴたりと重なり合うのが醍醐味だが、この本に関してはこの構成を取る意義が感じられなかった。一つの時制の中でも時系列が混濁しており、その構成の不味さに読者が迷子になってしまいそうだ。時間をおかず一気読みできれば大丈夫なのかも。また、評価の高い余韻の残るラストだが、これまでのムードのないストーリーテリングの中でここだけ浮いているように感じられた。そこそこ面白いが残念さの残る作品。 2014/07/10
niaruni
3
今までなんとな~く読み逃してたけれど、これ、今年一番の拾いもの。後半は作り込みすぎかも、という気もするけれど、よくできてる。最後の二転三転も愉しめた。一気読みにお薦め!2013/10/31
けいこ
2
“舞台がルクセンブルク”に惹かれ期待したのになかなか波にのれず。主人公のケイトに魅力を感じれず。事の真相は面白いのに 多くを占めるケイトの心情描写や行動の何かに矛盾やイライラを感じてしまった。2017/09/13
沼田のに
2
この本は寛容と忍耐なくして読めない。なめくじのごときねちねちとする話の進展。アクション不足の伝聞による構成。いったいいつ終了するのイライラするラスト。嘘つきが雁首並べて言い合う。どれが嘘でどれが本当かわからないでラストに向かってただしゃべる。もちろん上司も裏なんか取らないで口車に乗っちゃう。ラスト50ページで忍耐が消耗しつくして抜け殻になって読んでしまった。2/102014/05/05