出版社内容情報
依頼を受け、プロの暗殺者グレイマンはナイジェリアの大臣を殺した。だが、それがもとで彼は世界中の殺し屋たちに命を狙われる!
内容説明
身を隠すのが巧みで、“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる凄腕の暗殺者ジェントリー。CIAの特殊活動部に属していた彼は、突然解雇され命を狙われ始めたが、追跡を逃れて今は民間警備会社の経営者から暗殺の仕事を受けている。だがナイジェリアの大臣を暗殺したため、兄の大統領が復讐を決意、やがて様々な国の暗殺チームがグレイマンを標的とする死のレースを開始した!激烈な戦闘が連続する冒険アクション。
著者等紹介
グリーニー,マーク[グリーニー,マーク][Greaney,Mark]
国際関係・政治学の学士号を持ち、スペイン語とドイツ語に堪能。『暗殺者グレイマン』でデビュー。現在、テネシー州メンフィス在住
伏見威蕃[フシミイワン]
1961年生、早稲田大学商学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
225
主人公は凄腕の殺し屋で、元CIAだが解雇され、民間会社で殺しを請け負い、独自の正義感で倒すべき相手を選ぶ。とある要人を殺したら世界中の暗殺部隊に追われる身になってしまう。めっぽう強いが超人ではない。闘うたびに傷を負い、ページが進むごとに瑕は増えていく。切られれば血を流す読者と同じ人間だ。後半は傷が酷くなりすぎ読んでいてとても痛いが途中で投げ出す読者はいないだろう。最後まで続く緊張感とプレッシャーは並大抵ではない。2020/12/16
海猫
173
暗殺者グレイマンことコートランド・ジェントリーを、各国の暗殺チームが抹殺の標的として付け狙う。ジェントリーの逃走と反撃の闘い。主人公を圧倒的死地に放り込み、そこからの生還を描くという意味では古典的でもある冒険小説。人間ドラマや背後の謀略などに焦点を合わせてないから、より純度が高い。この作品が現代的に読めるのはアクションの密度やセンスが新しいためで、特に連打される猛烈なアクションシーンには目を見張る。クールながらも時に講談的に盛り上げる語り口が効果的。満身創痍になりながら人質奪還まで、手に汗握って読ませる。2019/09/10
KAZOO
107
主人公は暗殺者でありながら、他の集団に付けねらわれます。結構大変な目に会いながらも最後はやりぬくというところは、ダイ・ハードを思い出してしまいました。テンポも非常によく、読んでいてさらっと読めてしまいます。様々な場所などを鉄道や車などを移動して、またこのような話につきものの美女なども出てきたりで楽しめました。2015/06/22
Panzer Leader
104
映画を観た機会に再読。映画もそれなりに面白かったけど、やっぱ原作にはかなわないや。そういやクレアちゃんは再登場したら面白そう。ゾーイとクレアちゃんの間に挟まれたジェントリーが右往左往する「暗殺者の三角関係」2022/08/04
Shintaro
97
ジャック・ライアンシリーズは読んだことがあるが、ジェントリーシリーズは初めてであった。これがデビュー作なんですね。すさまじい映像美で、いかにも映画受けしそうです。キャラも立っている。グレイマンが引き受けるのは死刑が当然、でもできないでいる極悪人の暗殺だけ。結果としてグレイマンはヒーローなのである。まあ、この辺は読んでみて下さい。君も最後はグレイマンを応援しているから。例によって、悪役のロイドもいい味を出している。ラストは着地がとっちらかった体操のようでもあるが、そこはエンタメ、爽快な気持ちで読了したい。2017/06/01