内容説明
米国海兵隊の准将が傭兵たちに襲撃され、シリアに連れ去られた。即座に海兵隊の救出チームが結成され、第一級のスナイパー、カイル・スワンソン海兵隊一等軍曹も同行を命じられる。彼は“救出失敗の際には、准将が機密情報を漏らさぬよう射殺せよ”との密命を受けていた。不審に思った彼は安全策を講じ、最新鋭ライフルを携えて出発する。だが彼はその時から巨大な陰謀の中に!元スナイパーが描く迫真の冒険アクション。
著者等紹介
コグリン,ジャック[コグリン,ジャック][Coughlin,Jack]
マサチューセッツ州ウォルサム生まれ。19歳で海兵隊に入隊し、イラク戦争時のバグダッドや、世界各地の危険地帯でトップランクのスナイパーとして活躍した。ケイシー・クールマンおよびドナルド・A・デイヴィスとの共著で、イラクでの体験を記した自伝的ノンフィクションShooter(2005年)を発表し、作家デビュー。『不屈の弾道』で小説家としてもデビューを果たした
デイヴィス,ドナルド・A.[デイヴィス,ドナルドA.][Davis,Donald A.]
犯罪や歴史を扱ったノンフィクションを中心に、20作以上の著作がある
公手成幸[クデシゲユキ]
1948年生、1972年同志社大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Cornelius
25
前半はじっくりと舞台を作り、後半からはテンポよく話しが進む。タイトルに「不屈」とあるのは、孤立無縁の中で、持てる能力と経験、そしてハイテク狙撃銃エクスカリバーを駆使して戦う姿からきているのだろう。巧妙に陰謀に取り入れられてゆく主人公が、スナイパー特有の鋭い感覚によって生き抜く方向に進んでゆく展開は、なかなかおもしろかった。少し気になったのは、海兵隊の二機のヘリコプターが墜落したところと、シャリ・タウンの最期。あっけなく墜落し、あっさりと退場してしまうので、少し残念。続編に期待したい。2016/03/01
Dai(ダイ)
21
本物のスナイパーが書いたスナイパー小説。さすが戦闘シーンは迫力あった。ただ、どうしてもスナイパー小説というと、スティーブン・ハンターのスワガーシリーズと比べてしまう。ハンターと言えばすでに押しも押されぬベストセラー作家である。極大射程は何度も映像化されているし、初読時はスゴいリアルで迫力ある事に驚いたものである。シリーズ化されて現在もマンネリ化どころかますますヒートアップしており目の離せない作家なのである。この不屈の弾道もシリーズ化されているとのことで、楽しみである。読み始めは場面が飛び過ぎるのと、2014/05/19
みやび
20
捕われた准将を暗殺するよう、主人公のスナイパーが極秘で敵地シリアに送り込まれ、巻き込まれた陰謀から脱出して戻るまでの話です。著者も元スナイパーいうことで、敵地の様子や、生き延びるため・任務を遂行するための冷静な判断はリアルを感じて恐ろしくなりました。著者の写真が表紙に載っているのですが、感情のない目がとても怖いです。今でも悪夢を見るのかな。。2024/06/26
ドナ
9
サウジで拉致された准将をスナイパーが救出する。陰謀の裏側についてもしっかりページ数が割かれている。不死身というより不屈な感じが良さかも。主人公スワンソンは海兵隊の軍曹で民間人ではないからお仕事。2021/12/02
GOTI
6
☆☆☆訳者あとがきにあるとおり、「”本物の(元)スナイパーが書いたスナイパー小説は”本書が初めてではないだろうか」。たしかに救出から逃避行にかけてはスリリングに展開し、読ませる。ただ裏にある陰謀がお粗末。首謀者たちがステレオタイプで軽薄でした。米国海兵隊准将がシリアに連れ去られる。直ちに救出チームが組成され、一流スナイパーが同行することに。そして救出失敗の際は機密漏洩を防ぐべく射殺を命じられる。裏には米国の国防を揺るがす大きな陰謀が?2019/11/30