内容説明
天才科学者フランケンシュタインによって創造された怪物は、現在まで生き延び、デュカリオンと名乗っていた。一方、フランケンシュタインも命を長らえ、ヴィクター・ヘリオスの偽名のもと、人造人間である新人種による世界征服を企み、ニューオリンズで研究を進めていた。だが、そこで凄惨な連続殺人が発生、デュカリオン、ヴィクター、刑事カースンとマイクルの運命が交錯する。巨匠が入魂の筆致で描く新シリーズ、開幕。
著者等紹介
クーンツ,ディーン[クーンツ,ディーン][Koontz,Dean]
1945年ペンシルヴェニア州に生まれる。子供のころから小説を書き始め、大学を卒業後、教師をしながら小説家をめざした。1968年、長篇第一作となるSF、Star Questを出版。以後、SF、ゴシック・ロマンス、サスペンス小説などをさまざまなペンネームで次々と書き上げた
奥村章子[オクムラアキコ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
40
1603-34-34 シリーズ作品フェス№1 初読み作家319人目。フランケンシュタインを元に200年後の世界。名も無き怪物とフランケンシュタイン博士の対決に至る序章なのかなあ?映画やテレビドラマの脚本を手がけているだけあって場面の転換がスムーズ。まだ怪物とフランケンシュタイン博士は出会うところまでもいかないが次作でストーリーがどう動いていくか気になる。2017/05/21
GaGa
36
まるで構えずにアメリカン・コミックのようにサクサク読めるサスペンスホラー。「ワンピース」のスリラーパークがどうにも頭によぎってしまい笑えた。この一冊ではまるで何も解決していないところがまさにコミック感覚(笑)次の「支配」も私は読みます。2011/07/20
りこ
18
リメイク、リスペクト、オマージュは数あれどこの作家の作品なので、どうなるやらと警戒しながら読んだが良いですね。以前観たデニーロ版のフランケンシュタインも目からウロコでしたがこれも中々スタイリッシュだと思いました。2016/01/24
Tetchy
18
クーンツの手によるフランケンシュタイン譚。メアリー・シェリーのオリジナルをリメイクするのではなく、彼女が生み出したフランケンシュタインが実は現実の産物であり、その人造人間、そして創造主であるフランケンシュタイン博士が今なお21世紀の世に生きているというパスティーシュになっている。正直に云って、最初は全く期待していなかったが予想外に面白かった。本書はシリーズ物のまだまだ序章なので色々回収されないエピソードがあるので、これからの展開が愉しみだ。クーンツ未だに枯れず。版元には一刻も早く次作の訳出を願う。2011/03/16
眠る山猫屋
17
おや!面白いじゃないか(笑)外す時は外すクーンツ御大、今回はぐんぐん引き込まれました。主人公っぽいデュカリオンもカッコ良かったですけど、真の主人公っぽいカースンの横でぼやいているマイケルの軽口が絶妙でハマります。連続殺人鬼の謎、フランケンシュタインの野望、人造人間たちの悲哀と、見所読み所満載でした。続きも読まなきゃ!!2015/01/17