ハヤカワ文庫
神の球体〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150412159
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

マットは逃げのびた。だがベリンジャーは殺され、その友人ジャバとともにマットは弟の生死を確かめようとする。一方、グレースは意外な情報を得た。エジプトの洞窟に、生ける聖人と呼ばれる神父が球体と同じ絵を描いたというのだ。彼女はエジプトへ飛ぶが、そこに球体が出現し、さらに思わぬ事態が。やがてマットとグレースは協力し、巨大な陰謀を暴き出す。『テンプル騎士団の古文書』の著者が描く壮大な冒険サスペンス。

著者等紹介

クーリー,レイモンド[クーリー,レイモンド][Khoury,Raymond]
1960年レバノン生まれ。ベイルートのアメリカ大学で建築学を学ぶ。大学卒業の数週間後、レバノン戦争が勃発したため国外脱出し、ロンドンで建築関係の仕事に就いた後、フランスのビジネス・スクールでMBA(経営学修士号)を取得した。その後、ロンドンの投資銀行で働くが三年で退職、映画産業に投資している銀行家と知り合ったことから脚本家としての道に進み、テレビや映画のプロデュースにも携わる

澁谷正子[シブヤマサコ]
1957年生、早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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RIN

11
下巻は前のめりであっという間に読了。クーリーはダン・ブラウン系みたく帯ジャケでは煽られてるけれど、本作を読むともっとエンタテイメント性の高い映画『アルマゲドン』みたいな系統。他3作より善と悪の色分けははっきりしているものの、悪の側の動機にも一理も二理もあると感じさせてしまうのは著者の出生地ともきっと関係あると思う。最近の翻訳小説ではアメリカ批判(表立ってでも暗にでも)が多いと感じる。冷戦下のスパイ小説が米ソ情報戦が外せなかったように、9.11後の海外小説はテロリズムと宗教からは逃れられないだろう。2012/10/07

かんとり

5
謎の光る球体。 早々に主人公らはペテンに気付くが、信者人々たちは神の啓示だと大騒ぎ。 悪だくみ組織の黒幕に環境保護論者の富豪も加わり、主張はそれなりだが動機は貧弱。 黒幕を追う主人公の動機も、「先端技術者の身内を助ける」だけでは悪人の命が安過ぎた… 宗教観に明るくないため、エンディングもよくわからず、まあ大団円なのか? 2021/09/02

spica

2
アビスとかスフィア系かと思いきや途中は山本弘で最後はドーキンスだった。描写は映画っぽい。科学対宗教なら私は科学側だけど、ふたつは並べるものじゃないし、そもそも進化論って信じる・信じないで多数決とるものじゃない。2013/06/11

いちみ

2
★★★★☆ 細切れのピースから、徐々に物語の全貌が見えてくる構成は前作品と共通。 ハードボイルドな展開の連続だが、どこかしらハートウォーミィなサスペンス・アクション作品。 作者の経歴にも関係してるんだろうが、作品に描かれる”宗教”観における、フラットな視点に好感が持てる。2010/06/24

のん818

2
悪かった人がいい人に寝返るのなんて、つまらない。いっそ弟が黒幕だったりしたら、面白かったのに。2010/05/07

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