内容説明
南極の棚氷の崩壊を生中継していたテレビ局の女性ニュースキャスター、グレースたちの前で驚くべきことが起きた。上空に突然巨大な球体が出現し、やがて消えたのだ。球体は神からの啓示なのか?全世界が騒然となる。一方、ボストン郊外でクラシックカーの販売を手がけるマットは、事故死した弟の親友ベリンジャーから、弟が球体と関わりがあり、生きている可能性があると知らされる。だが二人は謎の一団に襲撃を受けた。
著者等紹介
クーリー,レイモンド[クーリー,レイモンド][Khoury,Raymond]
1960年レバノン生まれ。ベイルートのアメリカ大学で建築学を学ぶ。大学卒業の数週間後、レバノン戦争が勃発したため国外脱出し、ロンドンで建築関係の仕事に就いた後、フランスのビジネス・スクールでMBA(経営学修士号)を取得した。その後、ロンドンの投資銀行で働くが三年で退職、映画産業に投資している銀行家と知り合ったことから脚本家としての道に進み、テレビや映画のプロデュースにも携わる
澁谷正子[シブヤマサコ]
1957年生、早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RIN
14
クーリー既刊4作のうちで一番読みやすく舞台もアメリカでなじみ深くエンタテイメント性が高いと思うが、読んでる人少ないっ!ストーリー自体はハリウッドB級的だが、突然南極に現れた謎の球体は?で充分惹きつけられる滑り出し。クーリーらしく、他の3作と同様、宗教と政治のしがらみや人の信仰心の本質を問うメッセージ性は興味深い。謎が明かされアクション要素が強まりそうな下巻も楽しみ。2012/10/05
absinthe
13
謎の球体が、意味ありげに空に現れ戸惑う人類を描く。もちろん謎の球体はヤラセである集団の陰謀なのだが。(それは読者には直ぐに明かされる)球体を操る集団とそれを暴く話かと思いきや、途中で斜め上に進みだす。キリスト教とは何か、人類にとって救いとは何か。
かんとり
6
南極の崩壊棚氷に「光の球体現る!」。何やらの「超常現象発生」かと思わせるが、どうも違うらしい。 宗教指導者に環境保護を絡めて、うごめく悪ドイ集団があるようだが、これも動機不明。さてどう進む? 2021/08/27
のん818
2
ダン・ブラウン風味の宗教絡みのミステリーなんだけれども、何かが足りない感じ。2010/05/07
Phycology
2
面白い。シェッツィング好きなら多分好き。おすすめ2010/03/30