内容説明
死者の霊が見える青年オッド・トーマスのもとに、知り合いの医師の霊が現われた。霊に導かれて彼の家に行ったオッドは、医師の死体を発見する。そして医師の養子でオッドの親友のダニーがいないことを知った。彼は誘拐されたのか?家に潜んでいた男にオッドは襲撃されるが、友人の警察署長が駆けつけ、難を逃れた。やがてオッドはダニーの行方を追い始める。だが行く手には死の危機が!巨匠の最高傑作シリーズ第2弾。
著者等紹介
クーンツ,ディーン[クーンツ,ディーン][Koontz,Dean]
1945年ペンシルヴェニア州に生まれる。子供のころから小説を書き始め、大学を卒業後、数々のアルバイトをしながら小説家をめざした。1968年、長篇第一作となるSF、Star Questを出版。以後、SF、ゴシック・ロマンス、サスペンス小説などをさまざまなペンネームで次々と書き上げた。サイコ・サスペンスの『ウィスパーズ』(1980年)とモダンホラー『ファントム』(1983年)で人気作家の地位を築いたあとはベストセラー小説を続々と生み出している
中原裕子[ナカハラユウコ]
東京生まれ、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
昼夜
28
シリーズ2作目。オッドにとってはもう余生なんだなって淡々とした描写に感じてそれが私も悲しい。彼女の存在の大きさを強く感じた。次はオッドに何が待ち受けているんだろう。彼が辛い兵役を少しでも好きになってくれたらいいな。2011/01/11
miroku
12
オッドの純情、オッドの苦悩、オッドの生き様がいい。2012/08/16
Tetchy
11
オッドを殺し、その血肉を得ることで自ら霊視能力者になるという妄想を抱いたダチュラは、なんだかコミック物の悪役そのものである。どうやらクーンツは初のシリーズでアメコミ物に挑戦しているように思える。オッドが捜している人や物に引き寄せられるように目的へ達するシックス・センスを持っているのも大きな特徴だが、今回はその能力を逆手に取ってスリリングを増しているのが素晴らしい。第2作目となる本作は1作目、いや通常のクーンツ作品と違って冒頭のスペクタクルというのがない。そういう意味ではやはり1作目と比べると落ちるか。2010/05/01
しゃお
9
シリーズ一作目に比べるとストーリー事態は一本のみで、オッドを狙うダチュラというキャラクターのあくの強さで引っ張っている為、ダチュラが退場した後にどのような付加価値を残りのキャラクターにつけるのかが興味深いところだったが、その辺に関してはスルーという事で拍子抜け。けれどもオッドという純粋でストイックなまでのキャラクターによって物語自体が救われているかも。2010/05/12
けいちゃっぷ
8
第1作がどうだったか記憶があやふやなので断言はできませんが、今回はオッドに「一線」を越えさせるのが目的にも思えます。自分の身を守るため、友人を助けるため。それが第3作以降どうつながっていくのか。しかしながら、悪役に魅力が全く感じられなかったのは残念でした。478ページ 2011/03/17