ハヤカワ文庫
封鎖艦、イオニア海へ〈上〉―英国海軍の雄ジャック・オーブリー

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150411312
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

オーブリーは地中海の港ツーロンでのフランス艦隊の封鎖任務を命ぜられた。指揮するのは老朽戦列艦ウスター号。今回も情報関係の仕事でマチュリンが同行するものの、長期にわたる単調な封鎖任務は退屈きわまりない。さらに地中海沿岸では、オスマン帝国との関係維持のために慎重な行動が要求され、それ故にフランス艦攻撃のチャンスをみすみす逃がさざるを得なかったりと、オーブリーの心はなかなか晴れることがなかった。

著者等紹介

オブライアン,パトリック[オブライアン,パトリック][O’Brian,Patrick]
本名パトリック・ラス。1914年、イングランド生まれ。その後フランスに移り住む。30年から作品を発表するが、オブライアン名義では52年のTestimoniesが最初となる。その後70年に『新鋭艦長、戦乱の海へ』で“英国海軍の雄ジャック・オーブリー”シリーズの執筆を開始し、全20巻で完結させた。ほかにも、伝記などを執筆し、小説家、伝記作家として知られる。95年には長年の文学への貢献が認められ、ヘイウッド・ヒル賞の初代受賞者となったほか、97年にダブリン大学トリニティ・カレッジより名誉文学博士号を授与された、2000年没

高津幸枝[タカツユキエ]
国際基督教大学教養学部社会科学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hotspur

3
シリーズ第8作。原題は "The Ionian Mission"。オーブリーは老朽戦列艦ウスター号を与えられて仏ツーロン港封鎖に加わり、その後南イオニア海を移動する政治的任務を与えられる。アクションの少ない本巻では、平穏淡々とした陸上生活やバビントンなど旧知が揃う艦上生活の描写に今までにない精彩がある。マチューリンとダイアナの奇妙な新婚生活、ガンルームでの士官による詩の披露、中立港に逃げ込んだ仏艦との歯噛みをするような睨み合いなど、印象的なシーンも多い。シリーズもここまで進むと『寅さん』のような味がある。2022/12/17

スー

0
陸上の生活に問題を抱え海上に逃げるように古い戦列艦の艦長になり艦隊に合流する。そこには、尊敬できる提督とジャックを目の敵にする提督が待っていた。そこでかつての部下で今は出世して輸送艦の艦長になったバビントンに再会する。彼もジャックの嫌いな提督の娘に手をだし睨まれていた。そして二人は新しい任務を命じられ、この命令には何かあるなと思いながら任務につく2015/08/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16355
  • ご注意事項