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ハヤカワ文庫
シブミ〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150411053
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ミュンヘン・オリンピックのテロ事件の犯人に報復するべく、ユダヤ人グループは立ち上がった。だが、その計画は事前に察知され、グループのメンバー二人が虐殺されてしまう。虐殺の首謀者は巨大組織「マザー・カンパニイ」。一人生き残ったハンナは、からくもその惨劇の場から脱出し、バスク地方に隠遁する孤高の男に助けを求めた―「シブミ」を会得した暗殺者ニコライ・ヘルに。世界中を熱狂させた冒険小説の金字塔。

著者等紹介

トレヴェニアン[トレヴェニアン][Trevanian]
覆面作家。1972年にジョナサン・ヘムロックを主人公にした『アイガー・サンクション』を発表し、冒険小説として高い評価を得る。2005年12月14日に逝去。本名がロドニイ・ウィリアム・ウィテカーであることがわかっている

菊池光[キクチミツ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

*maru*

36
著者初読み。引退したはずの元フリーランスの暗殺者ニコライ・ヘルの物語。上海で産まれ、青春時代を日本で過ごし、焼け野原となった東京を歩いてきたニコライは、日本の精神“シブミ”を探し求める。岸川将軍や大竹さんとの交流がとても良くて、日本の精神世界や文化も見事に描かれている。しかし、ちょっとクドイのかなぁ。第一部はなかなか読むスピードとテンションが上がらなかった。襲撃から逃れたハンナとニコライの接触、CIAをも支配下におくマザー・カンパニーとの対決に期待を込めて下巻へ。2018/02/09

13
まだ上巻なのに色々と好みのツボをつつかれていて既にメロメロにされている。下巻がものすごく楽しみ。2016/11/08

goldius

4
冒険アクション小説と思わせて、実は本(知能)をテーマにした人生訓の啓蒙書である。2007/09/03

unknown

2
<シブミ>の精神を秘めた最強の暗殺者ニコライ・ヘルの活躍を描く活劇小説。上巻では巨大組織の暗躍と、ニコライが岸川将軍や大竹七段との交流を通して、日本的精神の極地<シブミ>の思想を学んでゆく回想がメイン。著者の日本的精神への造詣の深さは確かなものを感じさせ、またエンタメ的スパイスを随所に散りばめつつも、文化に対する鋭い眼差しをニコライを通して注ぎ込んでもいる。その匙加減がとても心憎い。誤解曲解による「トンデモな日本観」が幅を利かす珍妙なB級小説群とは全く別の位相にある、真摯なエンターテインメント作品である。2012/09/26

きゃあちょん

2
今度スペインへ旅行に行くので、「スペインが舞台の本を読もう」と、この本を読みだしたのですが・・・。あれれ? スペイン出てこない? 何か勘違いしていたみたいです。バスクってフランス?? 間の国? でも、話自体は面白いので、このまま下巻も読もうと思います。2011/12/01

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