内容説明
英国海軍の士官候補生リチャード・ボライソーは、親友のマーティン・ダンサーとともに海尉任官試験に合格した。その二人にある渡航任務が与えられた。旧式艦と交替のため、英領チャンネル諸島のガーンジー島へと届ける新造艦に乗艦せよというのだ。意気も盛んに出帆した彼らだが、その行く手には何者かによって撃破された味方の船が…将来の栄達を夢見て希望に胸を膨らませる若きリチャードの、獅子奮迅の活躍を描く。
著者等紹介
高橋泰邦[タカハシヤスクニ]
1925年生、1947年早稲田大学理工学部中退、作家、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
12
ボライソーらしさ、と言うものがあります。言葉ではうまく説明できませんが、ホーンブロワーと違った人間性で、おそらくこの人の方が理解しやすいし共感も得やすいのではないかな。我が道を行くやり方ですが、重心は自分から半分前に出たところにある。ホーンブロワーは逆に、重心を自分の中、と言うより自分の少し後ろに置いているように思います。それが二人の違いだろうか。 かくして、ボライソーの少年時代は終わり、青年となる。そして大人の苦労が始まる。これが凱歌か? ちょっと苦い凱歌でしたね。2006/02/10
本吉
0
第3話・青春時代編(最終話)2度目の読了をしました。 2015/11/06
かにぱんだ
0
海洋冒険物の名作!帆船に乗りたくなる。