内容説明
戦闘で負傷したオーブリーは、ボストンの病院での療養を認められた。ところがボストンは、アメリカと手を組む宿敵フランスの情報機関が跳梁する剣呑な街でもあった。やがて、フランスの諜報員がマチュリンを狙って行動を起こした。もはや一刻の猶予もならない。オーブリーとマチュリンは脱出の手だてを講じるが…療養中のオーブリーに代わり、敵諜報員を相手に非情な一面を見せるなど、軍医マチュリン、八面六臂の大活躍。
著者等紹介
オブライアン,パトリック[オブライアン,パトリック][O’Brian,Patrick]
本名パトリック・ラス。1914年、イングランド生まれ。その後フランスに移り住む。30年から作品を発表するが、オブライアン名義では52年のTestimoniesが最初となる。伝記などを執筆し、小説家、伝記作家として知られる。95年には長年の文学への貢献が認められ、ヘイウッド・ヒル賞の初代受賞者となったほか、97年にダブリン大学トリニティ・カレッジより名誉文学博士号を授与された。2000年没
高沢次郎[タカザワジロウ]
1946年生、1969年東京外国語大学英米語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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