内容説明
母を失ったジョンに遺された一冊の手帳。そこには彼女の結婚を巡る顛末、人目を忍んで暮らさねばならぬ理由などが綴られていた。ジョンの疑問もいくつかは氷解する。が、未だ解けぬ謎を抱え、行くあてもない彼の命運は雪のロンドンに尽きるかに見えた。その瀬戸際で差し伸べられた救いの手。親身の介抱に回復著しいジョンを待っていたのは…さまざまな趣向と複雑に絡まりあう数々の謎に彩られた華麗なる大長篇、第三巻。
著者等紹介
パリサー,チャールズ[パリサー,チャールズ][Palliser,Charles]
1947年、アメリカのマサチューセッツ州生まれ。イギリスに渡ってオックスフォード大学を卒業し、1974年からスコットランドのグラスゴーにあるストラスクライド大学で英文学教授を務める。1989年、執筆の準備に12年をついやした本書『五輪の薔薇』で小説デビューを果たした
甲斐万里江[カイマリエ]
早稲田大学文学部大学院卒、早稲田大学名誉教授、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダークスター
3
面白いが、謎だらけ。ジョンの父親は誰なのか?〈4〉へ続く。2017/01/25
bpm95
0
全員悪人。2016/04/01
コホン
0
再読のはずなのに、すっかり内容を忘れていて、のめりこんじゃった。この絡み具合はなんだろう、そして、3巻の終わり方の衝撃っぷり。やっぱり、五輪の薔薇は面白かったんだーと安心する。2014/07/11
一柳すず子
0
お母さんの日記の資産運用のとこ、ほんとお気楽だったんだなーと思った。どん底だけど、ジョンが子供だったことで悪人たちにそれほど警戒されることなくうまく生き延びられた感じ。しかし、また閉じ込められちゃったね。2014/02/02
shibatay
0
再読2012/11/18