内容説明
突然視力を回復した盲目のピアニスト、ジュリアの前に、強盗の銃弾に倒れ血を流して死んでゆく母親の無残な姿があった。あまりのショックに、彼女はふたたび失明してしまう。友人の心理学者の治療で、再度視力を取り戻すことに成功したジュリアだが、今度は謎の殺し屋に命を狙われ始めた。同じ頃、合衆国大統領選挙に立候補し、苦戦を強いられていたジュリアの伯父クレイトンは、逆転の秘策を実行に移そうとしていた…。
著者等紹介
リンズ,ゲイル[リンズ,ゲイル][Lynds,Gayle]
ネブラスカ州オマハに生まれる。アイオワ大学でジャーナリズムを専攻し、新聞記者となる。その後、男性のペンネームで冒険小説やジュヴナイル小説を発表しはじめる。初めて本名で発表したのが『マスカレード』(1996年)で、男まさりの筆致で国際謀略の世界を描いた作品として、書評子に絶賛された。夫はミステリ作家のマイクル・コリンズ(デニス・リンズ)。カリフォルニア在住
猪俣美江子[イノマタミエコ]
慶応義塾大学文学部卒。英米文学翻訳家
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