内容説明
引退を目前にした英国情報部極秘部局のチーフ、シャヴァス。謎のチベット僧の訪問を受けた彼は、三十数年前の秘密作戦について語り始めた…ダライ・ラマの亡命を成功させた三年後の1962年、シャヴァスは再びチベットに潜入した。米ソの宇宙開発競争に決着をつけるべく、軟禁状態の数学者を救出するためだった。だが前途には極寒のヒマラヤが、そして切れ者の中共軍司令官が待ち構えていた…巨匠が放つ冒険小説の雄篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一式隼
2
ヒギンズ作品の中ではたいして評価の高くないものだし、「鷲は舞い降りた」「地獄島の要塞」「双生の荒鷲」あたりの方が抜群に面白いと思うものの、なぜか何度も読んでしまう佳作。初版から何年も経って、ベストセラー作家になってから加筆訂正されたものなので、加筆のさい、チベットが中共からいかに侵略されたか、歴史的経緯を上手く簡潔に読ませる一章が前半に書かれてあったら、と、そこが惜しまれる。2020/05/21
May
1
ヒギンズ22作目。記録のため登録2000/04/01
マルハ
0
★★★★/52015/09/27
4545
0
冒険小説の巨匠「ジャック・ヒギンズ」。数カ国語を巧みに操る英国情報部のチーフが、謎のチベット僧に乞われるまま30年以上前の極秘活動を語る。 若き頃のチーフが、007ばりにタフなんだわ。もう無茶を通り越して漫画です。ヒロインは、案の定ってな感じだし。まぁ、冒険小説は細かいことに拘らずに、主人公のスーパーマンぶりを楽しめばね。2004/11/21